花粉症患者が言うやめてほしいことは?
2月27~28日にウェザーニュースが行った調査によると、花粉症の方のうち、45%が会社を休みたいと思った、または実際に休んだことがあることが分かった。
それほどにつらい花粉症だが、当事者でないとなかなか本当の辛さを理解するのは難しいもの。もしかしたら、知らず知らずのうちに、花粉症の方を苦しめているかもしれない。
そこで、花粉症の方を対象に、周囲の方へのお願いごとがあるかを調査した。回答が多かったものから順に、
・屋内への花粉の持ち込み
・窓やドアのむやみな開放
・マスクの買い占め
・勘違いや理解不足
・ホコリや花粉の巻き上げ
となった。
引用:それって花粉症ハラスメント!?花粉症の人がやめて欲しい事トップ5
https://weathernews.jp/s/topics/202003/040105/
─ YODOQの見方───────────────────────────
花粉症がどれだけ仕事の生産性に影響されるかについて。
鼻づまりなどを伴うアレルギー性鼻炎で休む人を仮に3.5日、労働生産性低下を2.3時間として、患者の年間平均罹患日数や日本人の平均収入などを基に、アレルギー性鼻炎患者の労働生産性低下による経済的損失は年間4兆円以上にもなると試算されている。
花粉症について、休むほどのものではないが、社会的な影響は大きい疾患と言われている。
症状の中でも特に鼻づまりが生産性の低下や作業効率の低下につながっている。
実際に調査された内容では、6割程度の人が花粉症がひどい時期は勉強や仕事などに支障をきたしている、さらに集中力が欠けていると答えた。
こうした花粉症に対して手当を出している企業もあるそうだ。
企業のメンタルヘルス関連事業を展開するラフールは、福利厚生として「花粉症手当」を出している。この手当は、申請すると医療機関への受診や薬の費用を全額負担してもらえるというもの。花粉症対策のためのマスクや目薬も支給してもらえる。この手当に対する効果は、花粉症を自覚していても病院に行くほどでもないという人が、意識的に予防や治療などの対策ができるようになったとのことだ。
花粉症に対してだけではないが、室内の環境や会社の制度が改善されることで、社員の意識や行動も変わるのではないだろうか。
参考:花粉症が職場の生産性低下を招く 会社ができること
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO53008130V01C19A2000000?channel=DF140920160927