Linuxカーネルでの「master/slave」と「blacklist」禁止、トーバルズ氏 が承認

Linuxカーネルの生みの親で最終的な調整役を務めるリーナス・トーバルズ氏は、Linuxカーネルでの包括的用語として「master/slave」(主人/奴隷)と「blacklist」を禁止する提案を承認した。
5月25日のジョージ・フロイド氏死亡をきっかけに続いている人種差別反対運動の中で、米Twitterや米GoogleのChromeとAndroidチーム、米Microsoftとその傘下の米LinkedInと米GitHubなど、多数のIT企業が同様の決定を発表している。

引用:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2007/13/news058.html

─ YODOQの見方───────────────────────────

IT業界でもベトナム戦争を思い出させる用語が見られます。
語源は諸説ありますが、例えばアパッチはアメリカ軍における世界最高の戦闘ヘリ「アパッチ」、トムキャットはアメリカ軍の戦闘機F-14トムキャットの愛称を表しています。
また本番環境に反映させる意味を持つ「デプロイ」ですが、これは「兵力展開」を表しています。
他にもDMZというインタネットなどの外部ネットワークと社内ネットワークの中間につくられるネットワーク上のセグメント(区域)のことは、DeMilitarized Zoneの略で、直訳すると「非武装地帯」。こちらは、完全に軍事用語です。
今回、Linuxカーネルで禁止されたのは人種差別を想起させる用語であり、現時点では軍事を想定されること自体は批判されていませんが、日本の旭日旗なども非難の対象になったりしているので、今後の情勢次第ではIT業界でも大きく名前を変更するといった現象も起こる時代が来るかもしれません。