「Amazon Go」はなにが凄いのか
無人コンビニのAmazon Goが凄いという話です。
「お店に入る場合、あらかじめAmazonのアカウントを持っていることと、Amazon Goのスマホアプリをダウンロードする必要があります。その上でQRコードをスマホに表示させてそれをゲートで読み取らせることで入店することができます。
お店に入ったら棚にある商品をつぎつぎとAmazon Go店内で買ったショッピングバックや自分のエコバックに入れて、そのままゲートでQRコードを読み込ませてお店を出れば買い物終了です。お店を出ると通常数分でスマホにレシートが届きます。同時に決済は完了します。」
ではどうやって何を買ったかを判断しているのかというと、天井と商品棚に取り付けられたカメラと、商品棚に設置されている圧力センサー、重力センサー、マイクによって識別しています。顧客が商品をさわったかどうかは圧力センサーが、棚から商品が持ち去られたかどうかは重力センサーが確認するとともに、マイクが「カサっ」という商品がすれる音を検知して商品が動いたかどうかをダブルチェックしているようです。これとカメラの画像解析から顧客が何をどれだけ買ったかより正確に判定するのです。
「凄いなと思うのは、たとえばガムやキャンベルのスープ缶のように重さや外見が似ていても商品が違うものがあるじゃないですか。それを棚の位置をわざとぐしゃぐしゃにした後で買っても、買ったアイテムがどれなのかをAmazon Goはちゃんと判断できているんですよね」
引用: 現代ビジネス
─ YODOQの見方───────────────────────────
Amazon Goが目指すのは、あくまでキャッシュレステクノロジーやレジレスサービスということではないという点です。
そもそもECサイトのAmazon.comが目指してきたのは1.ロープライス、2.多様なセレクション、そして3.コンビニエンス(利便性)なのですが、Amazon Goでも目指すところは同じだといいます。Amazon Goが今実験していることは、この目標を実現するために起きるさまざまな問題をどうカスタマーのために解決するか、その方法を発明することだというのです。
日本での無人レジの取り組みはどうかというと、ローソンがやっと2025年の実用化を目指して実験しているという段階です。その方法はユニクロと同じRFIDタグを用いたもので、単に無人レジを実現するという点からで、そもそもAmazon Goとは発想が違うと捉えることができます。
この記事の中で、Amazon Goがやっているのは「カイゼン」だと書かれていました。
「カイゼン」とは、元々トヨタが生み出した造語で、生産性を高め、作業におけるムダを省くために業務の内容やプロセスなどを常に見直し続けることです。海外でも「Kaizen」として高い認知度があり、取り入れている企業も多くあります。
しかし今や、この日本のきめ細やかさから生み出された「カイゼン」のお株を奪われつつあるのではないかと思いました。