Google Play Musicは12月末で終了」YouTube Musicへの移行スケジュー ル発表
米Google傘下のYouTubeは8月4日、音楽配信サービスGoogle Play Musicの提供を12月末までに完全に終了し、YouTube Musicに置き換えると発表した。Google Play Musicの終了は発表済みだが、年末で終了とはっきり宣言したのはこれが初めてだ。
8月下旬から、Google Play Musicの「Music Manager」での音楽購入、予約購入、音楽のアップロードとダウンロードができなくなる。10月には日本を含むすべての地域で、Google Play Musicアプリでのストリーミングなどができなくなる。プレイリスト、アップロード、楽曲購入、「いいね」、YouTube Musicへの音楽ライブラリの転送などは12月末まで利用できる。12月末でGoogle Play Musicのすべての機能が使えなくなる。
引用: itmedia news
─ YODOQの見方───────────────────────────
僕は、Google Play Musicのユーザーでつい最近、YouTube Musicに移行を終えました。この出来事から、Google Play Musicが、YouTube Musicに統合されることになった経緯を調べてみることにしました。
・買収
2006/10/9に、16億5000万ドルで、Googleは「YouTube」を買収しました。
この段階でGoogleはYouTubeのライバルである「Google Video」を運営しており、ビジネスモデルとしては、GoogleはGoogle、YouTubeはYouTubeとして別のものとしてやっていく。しかし、どこかでシンクロできるようにしていきたい。という考えまででとどまっていたようです。
・音楽配信サービスの提供
Google Play Musicは、2011年11月16日にアメリカ合衆国でサービスを正式に開始し日本では2015年9月3日に開始しました。一方でYoutube MusicはYouTubeの音楽コンテンツの再生や検索に特化したサービスとして、2015年11月12日にアメリカ合衆国などで、日本では2018年11月14日にサービスを開始しました。この段階で二つのプラットフォームが同じGoogleという会社に存在することになりました。
・音楽配信サービスの群雄割拠
音楽配信サービスが目覚ましく拡大していることはご存じでしょうが、現在のグローバルでの勢力図は次のようになっています。
1位)スポティファイ 35%
2位)アップル・ミュージック 19%
3位)アマゾン・ミュージック 15%
4位)テンセント・ミュージック 11%
5位)YouTubeミュージック 6%
Google Play Musicはその他に分類されるにすぎません。
これらを踏まえたうえで、今回、何故Youtube Musicに一本化することになったかをまとめてみると、Google Play MusicがSpotifyなどと比べて成功できていないのは、YouTubeとGoogle Play Music、二つのプラットフォームが同じGoogleという会社にあり、ユーザーを食い合っていたというのが大きな理由だと思われます。
そもそものGoogleの思いは、YouTubeでフリーで聴いていたユーザーに「もっとスマホで音楽を聴きたい」と思わせて、Google Playで課金するという流れを考えていたはずです。しかし、この流れをうまく作れないまま、SpotifyとApple Musicがどんどん存在感を大きくしていきました。
この状況を打開するために、現段階でも優位に立っているYoutube Musicに一本化することに至ったのではないかと思われます。