Google、Pixel端末で「顔写真加工」を初期設定無効に
米Googleは10月1日(現地時間)、最新のPixel端末の「カメラ」アプリでは、付属の「顔写真加工」機能を初期設定で無効にすると発表した。
修正済みの写真が、精神的健康に悪影響を与える可能性があるためとしている。顔写真を修正するフィルターはここ数年で急速に普及しているが、Googleがフィルター処理されたセルフィー画像が人々の幸福に与える影響を考察するための複数の調査を行ったところ、カメラや写真アプリのフィルターが有効になっていることに気づいていない場合、その写真が精神的健康に悪影響を与える可能性があるという結論だったという。
調査では、保護者の8割がフィルターについて心配していると答え、10代の3分の2が、セルフィーについて仲間からいじめられたことがあると回答した。
引用:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2010/02/news094.html
─ YODOQの見方───────────────────────────
加工された自撮り画像をSNSにアップすることで、人間の精神状態にどのような影響があるかを調べたところ、真っ先に出てきたのが「身体醜形障害」という病気でした。
身体醜形障害とは、「自分の容姿が醜いと感じる」「自分は周りに悪影響を与えている」といった自己否定感により、学校や会社へ行けなくなったり、人と接するのが怖くなる現代病です。
コロナウイルスの影響で人と直接接する機会が減り、SNSが唯一のコミュニケーションの場となってしまったことも大きく影響し、身体醜形障害やその予備軍は世界中で急増しています。
身体醜形障害を予防するには、自己肯定=自分自身を認めてあげることが一番ですが、人間誰しもコンプレックスの一つや二つ抱えているもの。そう簡単に自分を好きにはなれないかもしれません。
まずは「これは加工している」ということを認識し、それを楽しむこと。また、周りも加工されているものであり、自分が醜いわけではないと認識することが大切だと思います。
近年のスマートフォンのインカメラの殆どは、あらかじめフィルター加工がオンになっていますが、それについて通知はされません。中にはフィルターがオンになっていると気づかず使用している人も多いでしょう。
加工された顔と素顔のギャップに苦しむ人が少しでも減るよう、Pixelのようにあらかじめ機能をオフにしたり、加工がされている旨を分かりやすく通知するといった、デバイス側の対策も必要だと思います。