ETC車載器10年以上使用は要注意!

現在、高速道路を利用する際に、ETCサービスを利用する人は9割近くに及ぶといいます。
そのため、大半のクルマにはETC車載器が取り付けられていることになります。しかし近い将来には一部の車載器が使用出来なくなるそうです。
なぜなのでしょうか。

2020年7月2日に国土交通省は、全国の高速道路の料金所をETC専用とする方向で検討することを明らかにするなど、今後の高速道路事情はETCサービスがますます重要視されます。

しかし、2022年12月1日から一部のETC車載器が使用できなくなるとされ、2030年には新しいセキュリティ規格の導入により、使用できなくなるETC車載機器が増えるようです。

国土交通省およびITSサービス高度化機構、高速道路会社6社は、2018年9月3日に「一部のETC車載器が、2022年12月1日以降使用できなくなる」と発表しました。

引用:<ヤフーニュース>
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff81b64759e367b4016c4f1e6c03859c5c3baa26?page=1

─ YODOQの見方───────────────────────────

規格改正による機器の変更について

使用不可となるETC車載器は、「2007年以前の技術基準適合証明・工事設計認証(旧スプリアス認証)を受け、製造されたETC車載器」です。
スプリアス認証とは、無線設備において必要周波数帯の外側に発射される不要電波の一種で、2005年にWRC(世界無線通信会議)が定めた無線通信規則改正の内容に盛り込まれました。
そのため、現在では電波障害の原因となるスプリアスをできる限り低減するため、法令により発射強度の許容値が規定されています。

現在の許容値は2005年12月から適用され、2年の経過措置期間を経て2007年12月に全面適用となりましたが、旧規格で認証を受けた無線設備も2022年11月末まで延長して利用できるようになっていますが、その期限が切れると古い規格のETC車載器が使用できなくなります。

旧スプリアス規格品を2022年12月以降に取り付けていた場合、電源と接続し電波を発することができる状態であれば、電波法違反に当たる可能性があるようです。

電波法による規格改正は昨今ではよくある事例だと思います。
特にセキュリティ脅威への備えとして改正されることが多く、ETCだけにとどまらず、Wi-Fiや携帯電話の通信規格やブラウザによる通信規格のTLSなども最近、古い規格を撤廃するというニュースが我々の業界を騒がせました。

今後、5Gの普及によって家電や自動車など一般生活で関わるモノが頻繁に通信を行うようになり、それに伴って機器を乗っ取る被害も増え、新たな規格改正が頻繁に行われるようになることが予想されます。
政府による購買需要を上げる意味でも規格改正は行われ続けると思いますが、我々としては日常使う機器、業務でも使うサーバやOS、ミドルウェアのバージョンアップ対応など今後、ますます注意をしていく必要があると思います。

社内の設備も老朽化による使用不可での買い替えではなく、そういった脅威や最新機器の性能との差を考慮した買い替えなど、push型での最新化を考えていく必要があると考えるこの頃です。

参考:<ヤフーニュース>
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff81b64759e367b4016c4f1e6c03859c5c3baa26?page=2