食べ物はよりおいしそうに Googleの絵文字はダークモードで星空にも変わる
7月17日の「世界絵文字デー」に合わせ、Googleは7月16日に、既存の絵文字の新デザインを発表しました。7月中にGmailやチャットの絵文字が新デザインになるそうです。モバイルでは、今秋リリース予定の「Android 12」で新デザインに変わります。
新しいデザインになったものは、以下のようなものがあげられていました。乗り物の絵文字が大きく識別しやすいものに。
たべものの絵文字は立体的に艶やかなものに。
ダークモードに合う絵文字に。(キャンプの絵文字が、ダークモードだと星空の下になるようです。)
また、マスクの絵文字は体調不良の象徴から気配りの象徴に。
従来、マスクは風邪や花粉症などの、体調不良という意味で使われることが多かったが、コロナの予防として使われることが増えたことから、つらそうな顔ではなくなりました。「この絵文字は日本由来で、日本ではコロナ禍になる前から人々は日常的にマスクをつけていた。今日ではマスクは他者への気配りを示す普遍的な方法になった」という背景があるそうです。
上記は、既に承認されている新デザインで、これから最終承認を経て新しく追加されようとしているものには、顔が溶けている絵文字や妊娠している男性(トランスジェンダーやノンバイナリーな人のためのもの)があげられています。
引用:食べ物はよりおいしそうに Googleの絵文字はダークモードで星空にも変わる
─ YODOQの見方───────────────────────────
「世界絵文字デー」は2014年から始まりました。業界団体などが決めたものではなく、Emojipediaの管理人が提唱したのが始まりで、日付はアップルの絵文字でカレンダーを表示すると7月17日(Mac向けのカレンダーアプリ「iCal」をリリースした日が由来)となっていたからだそうです。世界絵文字デーはEmojipediaが勝手に言っているだけともいえますが、アップルはこの日を気に入っているようで、世界絵文字デーに合わせて追加予定の絵文字を一部先行公開していたりします。今年は、Facebookも絵文字を追加していました。
昨今の絵文字の追加には、肌の色やジェンダーに関連したものが多く、多種多様な人の絵文字が増えている印象です。
定期的にさまざまな絵文字が追加されることにより、視覚的に情報を伝える手段として絵文字はますます有効なものとなってくるでしょう。しかし、同じ絵文字でも人によって(表情やセンシティブな部分で)とらえ方が様々なこと、媒体によっては表示が異なることなどから、意図しないメッセージ性が込められてしまう可能性を常に意識しておく必要があるのではないでしょうか?