TOPIXバブル以来の最高値更新 日経平均は2万9659円

9月6日の東京株式市場は大幅に続伸した。TOPIX(東証株価指数)は連日年初来高値を更新し、2041ポイントで引け、バブル期の1990年8月21日以来の高値更新となった。 日経平均は前日終値から531円上昇して2万9659円で引けた。
2月に3万円を超えた後、8月20日には2万7000円台まで下落していたが、菅義偉首相の退陣を受けて、新政権への政策期待が高まり、連日の上昇が続いている。

米国では3日発表の非農業部門雇用統計が、市場予想を大きく下回ったことを受けてダウ平均株価は下落。ただし3万5000ドル台は年初から約17%の上昇であり、高値圏での推移が続いている。また、ハイテク銘柄の多いナスダック総合指数は年初来21.8%の上昇。週末3日は1万5363ポイントと過去最高値を更新している。

引用:Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/e0ce3afbd2b7c756e89116ecde85dba85461262e

─ YODOQの見方───────────────────────────

TOPIXについて、知らない方もいるかと思うので説明も兼ねてYODOQの見方を話したいと思います。

まず、TOPIX(Tokyo stock price index)は東証一部の全銘柄を対象に算出・公表されている株価指数のことで「東証株価指数」とも言われます。 1969年7月1日から公表されており、1968年1月4日を基準日として、当時の時価総額を100として算出されています。
TOPIXの算出方法は、算出時点の指数用時価総額を基準時価総額で割って算出されます。

TOPIX = 算出時の指数用時価総額 / 基準時価総額 × 100

算出時の指数用時価総額とは、浮動株数(発行されている株式の中で、安定株主に保有されていない市場で売買される可能性の高い株)に基づいた時価総額で、下記で求められる。
算出時の指数用時価総額 = Σ(各銘柄の指数用株式数 × 採用価格)

各銘柄の指数用株式数 = 各銘柄の指数用上場株式数 × 各銘柄の浮動株比率

各銘柄の指数用上場株式数は、基本的には上場株式数と等しいが、一部の条件で異なる場合はあります。(今回説明は省略)
採用価格は下記の順序で採用されます。(詳細説明は省略)

1.特別気配又は連続約定気配
2.約定値段
3.約定値段又は特別気配がない場合は指数用基準値段 (1.新株落理論値段、2.前日以前で直近の特別気配値段又は連続約定気配値段、3.前日以前で直近の約定値段の順序で採用)

ニュースでよく聞く日経平均とはどう違うのか?

日経平均は、日本経済新聞社が選んだ東証一部の225銘柄の株価平均から算出されています。(海外ではNikkei225と呼ばれる)

一方、TOPIXは東証一部の全銘柄(約2200社)の時価総額から算出されています。 ただし、東証・大証が2013年7月に市場統合したため、日経平均には大証での取引が中心だった任天堂・村田製作所・キーエンス・ベネッセ・日本電産・ローム・シマノなど関西の大企業は含まれておりません。 (オムロンも2019/03/18から含まれるようになりました) 2021/10/01から任天堂・村田製作所・キーエンスが加えられます。

日経平均は株価の高い銘柄の影響を受けやすく、TOPIXは時価総額の高い銘柄の影響を受けやすいという特徴があります。 ザックリですが、 東証一部上場全体の値動きが知りたい場合はTOPIX、主要企業の値動きが知りたい場合は日経平均というような切り分け方ができるかと思います。

来年2022年4月4日に東証の市場再編が行われ、現在の東証一部・東証二部・JASDAQスタンダード、JASDAQグロース、マザーズの5つの市場がプライム・スタンダード・グロースの3つに再編されることになり、TOPIXの対象銘柄が見直されたりするかと思うのですが、大きく考えて最上位のプライムの対象銘柄の時価総額を基準とした算出になるかと思います。

これらを理解した上で、株式ニュースなどを見るともう少し違った見え方ができるのではないでしょうか。

参考:東京証券取引所
https://www.jpx.co.jp/markets/indices/topix/tvdivq00000030ne-att/cal_3_topix.pdf

参考:wiki/日経平均株価
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%B5%8C%E5%B9%B3%E5%9D%87%E6%A0%AA%E4%BE%A1#cite_note-9