Web会議できる“新幹線オフィス車両”本格化
JR東日本は10月5日、通話やWeb会議も可能な「新幹線オフィス車両」の運行を、11月22日から東北・北陸・上越(じょうえつ)新幹線の8号車で運用すると発表した。リモートワークやワーケーション、通勤など向け。
2月に東北新幹線で2回試験運用したが、全方面でニーズがあると判断。同社管内ほぼすべての新幹線車両に導入する。
東北・北海道・北陸・上越新幹線(こまち号・つばさ号・つるぎ号を除く)全列車、全区間の8号車にオフィス車両を導入する。乗車券・特急券さえあればオフィス車両を利用でき、追加料金は不要。
席の予約はできず、空席を利用する。一部列車でWi-fiルータの有料貸し出しを行う。乗車前後の時間も有効に使ってもらおうと、オフィス車両の利用者限定で、駅構内にあるワークブース「STATION BOOTH」やカフェチェーン「BECK’S COFFE SHOP」のサブスクリプションサービスを、期間限定で販売する。
引用:ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2110/06/news073.html
─ YODOQの見方───────────────────────────
新幹線オフィス車両導入の狙いとしては、移動中でも仕事がしやすい環境を整えることで、主要な顧客層であるビジネス客をつなぎとめることにあるようです。
これまでの観光客とビジネス客が混在する車内では、お子さんの声が騒がしかったり、キーボードの操作音がすることの周囲への配慮が必要であったりと仕事をするための最適な空間ではありませんでした。
そこで登場した今回のオフィス車両は、周囲に気兼ねなく通話やWEB会議が行えるため、ビジネス客にとっては画期的であるといえます。
ただし、追加料金もなく、あらかじめ席を予約しておくことはできないため、多くの利用者が対象の8号車に集中してしまうのではないかと懸念しています。
オフィス車両導入はJR東海とJR西日本でも導入が発表されており、10月から新型車両「N700S」の7号車と8号車で、通常より通信容量を2倍に増やしたWiFiを無料で使うことができます。
従来型の車両でも10月からは「のぞみ」の7号車をテレワーク専用の「S Work(エスワーク)車両」と銘打ち、パソコンやスマートフォンなどを車内で気兼ねなく使えるようにするようです。
ただしこちらはインターネット予約の「EXサービス」でのみ販売する予定。
該当する新幹線に乗車の機会がある方は、オフィス車両を利用してみてはいかがでしょうか。
参考:新幹線にテレワーク車両 JR東海・西が導入
https://www.asahi.com/articles/ASP8V6F69P8VULFA00N.html
参考:JR東海「新幹線オフィス」、東日本とどう違うのか
https://toyokeizai.net/articles/-/459671