投票マッチングアプリの与える効果
10/31に開催される衆議院議員総選挙に出馬する政党の中で、自分の考えに最も近いものがわかるボートマッチサービス「投票マッチング」がTwitterで話題になっている。「新型コロナウィルス対策」や「経済」「憲法」「原発」など、20の質問項目に賛成や反対、もしくは中立かを答え、その中で自分が重要に思う項目と、自身の性別や年代などを入力すると、政党助成法において政党交付金の交付対象となる9つの政党のマニフェストに、自分の考えが何%合致するかがわかる。質問ページの回答欄には賛成/反対の参考になるよう、それぞれのテーマのメリットとデメリットが併記されている。マッチング結果ページには、20の質問に対する各政党の考えが確認できる他、自分以外のユーザーがどのような結果を出したかを見ることもできる。
このサービスを制作したのは、選挙に関するメディア「選挙ドットコム」を運営するイチニ。20日夜に公開するとTwitter上で拡散し、21日午後6時時点で「選挙ドットコム」「投票マッチング」がトレンド入りした。開発の経緯について担当者は「日常生活で聞きなれない言葉も多く、国政や選挙の話は、どうしても難しい部分がある。なるべく分かりやすく、正しい情報に触れられる場が必要と考えた。このサービスだけで、それら全てを解消できたとは思っていないが、メリットやデメリットなどの解説を通して、少しでも選挙に関心を持ってもらいたい」と話している。
引用:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2110/21/news164.html
─ YODOQの見方───────────────────────────
家族が使っているのを見て初めて知ったサービスで、実際に自分も使ってみたが、特に下記の点で便利だと感じた。
・質問ページにメリットとデメリットが明記されていて、その問題に対して理解しやすい。
・結果ページに各設問に対する各政党の考えが記載されていて、政党の考え方の違いがわかりやすい。
・各SNSへのシェアの動線があり、政治・選挙を身近に感じられる。
・各選挙区への動線もあり、候補者の情報を知ることもできる。
しかし、この結果を完全に信じるのは危ないように感じる。
というのも、この結果を導き出したアルゴリズムはブラックボックスであり、どのように処理しているのかわからず、ある程度の誘導もできるのではと思われる。
(Twitterでもそのような声が多く見られた。全て中立にしたら自民党になったというコメントも…。)
また、紹介した「投票マッチング」以外にも同様のサービスは存在(例:JAPAN CHOICE)しており、結果が一致しないこともあった。
これらのことを踏まえて、あくまで情報収集の手段の一つとして捉えるのが良さそうだ。
ただ、情報収集の手段の一つとしては、とても優秀なものに感じた。
デザインも見やすく、わかりやすい言葉で説明されており、各政党の違いがはっきりしている。また、共有が容易なので、そこから大多数の人への関心を生み出すこともできる。特に若者の政治離れ解消に一役買いそうだ。