SNS型投資詐欺、滋賀の71歳男性が1億円被害

SNS型投資詐欺で、滋賀県野洲市に住む男性(71)が現金計1億40万円をだまし取られたと11日、県警組織犯罪対策課と守山署が発表した。

同課によると、男性は2023年12月13日、メッセンジャーアプリで実在する大手証券会社の女性マネジャーをかたる者と知り合い、投資を学ぶグループに参加。先生を名乗る者などから、「投資家の著名人と投資市場について議論した。利益目標は300%~400%。この資産構成はリスクを最小限に抑え、利益を最大に引き上げることができる」「満員になったら参加枠がなくなり、一定の免税額も受けられない」などとの投資話を持ち掛けられ、第三者の個人口座などに入金した。

アプリ内で利益が出て、一部の利益がアプリ内の口座に振り込まれた。
その後も「資産を増やすと、利益も増える」などといわれ、これを信じた男性が3月4日までの間に計23回にわたって入金し、現金計1億40万円をだまし取られたという。

同課などは詐欺事件で捜査するとともに、「SNSなどによる投資を行っている人は、今一度だまされていないか確認し、警察や金融機関に相談してほしい」と呼びかけている。

引用:<ITmediaニュース>
SNS型投資詐欺、滋賀の71歳男性が1億円被害

─ YODOQの見方───────────────────────────

SNS投資詐欺事件は近頃増加が顕著なようで、同日だけでも被害額が数千万を超える同様の詐欺の記事が各地方のニュースで散見されました。
警察庁が出している広報資料を見ると、令和5年1月時点の都道府県警察が認知したSNS型投資詐欺の被害額は約8.6億円。
それが令和5年12月には53億円と、5倍以上に膨れ上がっていました。

■SNS型投資詐欺の特徴
・男性の被害がやや多い(56.9%)
・500万円以下の被害が多いが、1億円超の高額被害も発生している
・被疑者の多くは日本国内の投資家を詐称しながら詐欺を敢行している
・当初の接触ツールは男女間で大きく異なる(男性はフェイスブック、女性はインスタグラムが一位)
 その後、連絡ツールを(主にLINEに)移行させ、預貯金口座への振込により詐取するケースが多い

投資詐欺の被害増加の要因としては、政府が個人投資を増やすための政策を打ち出したことで、投資に関心を持つ人が増えていること。
また、フェイスブックやインスタグラムで著名人や著名人の関係者に成りすました詐欺広告が急増しているのに対して、企業や政府が具体的な対策を打ち出せていないことも原因だと考えられます。

SNSでも投資でも、利益や利便性だけに関心を持つのではなく、マイナスの側面があることを理解し知識を付けた上で、注意深くサービスを利用することが重要だと感じます。

参考:SNS型投資・ロマンス詐欺の被害発生状況等について