シャープのAIoT RoBoHoNの活用
シャープは11日、IoT白物家電の国内販売を2019年までに累計300万台に増やすと発表した。IoTとクラウドを活用した新サービスを立ち上げ、収益源に育てるとのこと。シャープはIoTとAIを組み合わせた「AIoT」と名付けた分野を成長の核に据えている。今後は他社のAIスピーカーとの連携や、中国や米国でもAIoT関連製品の発表やサービスも視野に入れるそうだ。
引用:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO24489690R11C17A2TI1000/
─ YODOQの見方───────────────────────────
シャープの今後の動きを調べた際、少し変わった事案があったため紹介する。
12月8日にシャープのHPのニュースに掲載されているもので、「モバイル型ロボット『RoBoHoN(ロボホン)』を使った京都の観光案内事業で協業」というものである。
JTB西日本とシャープでシャープ製のモバイル型コミュニケーションロボット「RoBoHoN」を使い、京都の観光事業を行うというもので、JTBは12月15日より「RoBoHoNと行く『ロボ旅』」と題して販売を開始するとのこと。
これは持ち運び可能なロボホンを旅行者に貸し出し、旅のパートナーとして楽しんでいただくというもので、ロボホンが位置情報や施設に設置されたビーコンに反応し、観光箇所や店舗の説明、順路、付加情報を旅行者に案内する。また、特定の施設では店舗に設置されたロボホンが、英語・中国語でもサービス内容を案内するということで、海外の観光客にも対応。
これにより観光人材不足の緩和を狙うとともに、ロボットによる新たなおもてなしの形を提案するとのことだ。
RoBoHoNはAIoTの理念を色濃く表したと言えるような製品であり、RoBoHoNのような製品を軸にシャープは今後発展していきたいということだろう。ただRoBoHoNに関しては安価とは言えない(15~20万円前後)ため、企業向けに売っていきたいという考えが今回の事案から見受けられる。