企業を蝕む「熱意なき職場」 社員の強み重視の文化を

働く人のエンゲージメント(熱意)調査が米欧で盛んに行われている。結果を見てみると、日本の仕事に対する熱意はほぼ全ての調査で最下位クラスだそう。また近畿大学の松山教授の最近の調査では、会社員1000人のうち、「この会社でずっと働き続けたい」という積極的終身雇用派が25%だったのに対し、「変わりたいと思うことはあるが、このまま続けることになるだろう」という消極派が40%と積極派を上回ったそう。社員の意欲を最も左右するのは直属の上司との関係であると記事では書かれており、部下とよく話し、「弱み」ではなく、「強み」に着目する上司がいれば、職場の意欲は目に見えて上がる。

引用:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26246480Y8A120C1TJC000/

─ YODOQの見方───────────────────────────

記事の中で「弱み」ではなく、「強み」に着目する上司がいれば…と書かれていたが、これについても調査結果がある。

引用:http://xn--bckg8a9ab8bxc5fpjscf3i.com/management/manager-disapproval.html

ギャラップの調査結果によると、「①上司・マネージャーが部下に全く興味を持っていない」「②上司・マネージャーが部下の弱みを意識している」「③上司・マネージャーが部下の強みに意識を向けている」という3種類の場合に分けて「職場に不満を持つ部下の割合」を調査した結果、①が全体の40%以上、②が全体の22%、③が全体の1%が不満を持っているという顕著な差が見られたそう。この調査結果から部下の強みを意識することがとても重要であることが見て取れる。

では人の「強み」を見つけるにはどうすればいいのか。あるネット記事では三つの方法があげられていた。

引用:http://sunny-soul.net/archives/3346

一つ目は「まず自分の強みを発見し、受け容れること」
自分の強みや魅力をわかり、きちんと腑に落ちている人はどうやったら強みを知り、納得したかのノウハウを知っているため、それを他の人相手にもすることができる。

二つ目は「強み発見を習慣化する」
人に会ったら常に「この人の強みは何か」「魅力はどういうところか」などと考える癖をつけることで、他人の強みを見つけることに抵抗を感じなくなる。このとき、強みと一緒にその根拠も一緒に考えるとより良い。

三つ目は「周囲の評価を聞いてみる」
直接「あなたの強みはなにか」を聞かずに、「周りの人にどう思われていたか」を聞く方が、的確にその人の強みをしることができる。このとき、周囲の評価を要約して、その人に強みを教えてあげるとより良い。