楽天のMNO参入は無謀か?

楽天は昨年12月14日に新たにMNO(移動体通信事業)事業に参入すると発表し、2月に総務省へ「第4世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画に係る認定申請」の申請を行った。
これに対して経済紙やアナリストの意見では「6000億円の予算では維持費にもならない」「無謀」「ハイリスクすぎる」などの否定的な意見が多く挙げられている。
市場の反応を見ても発表前日の終値時点で1140円あった株価は2日間で10%以上、そして現在に至るまで下げ続け、900円を割るところまできている。

引用:https://corp.rakuten.co.jp/news/press/2017/1214_02.html

─ YODOQの見方───────────────────────────
逆風の中、楽天の挑戦が成功するかは全く不明だが、少数の賛成意見を紹介したい。

楽天の元執行役員、シバタナオキ氏による戦略の推測
http://www.mag2.com/p/money/353947
・楽天市場、カードの会員から低コストで顧客獲得
・ピーク時のアクセスが多い地域のみアンテナを設置し、それ以外ではドコモの回線を利用したローミングを行う

三木谷社長本人による説明
https://japanese.engadget.com/2018/02/13/4-6000/
・2G、3Gなどの古いインフラをとばして、4Gに集中投資できる
・技術革新がすすみ、「AIを含めたこれまでにないネットワーク」を投入できる

持たざる者だからこそ「後発者利益」を得る事ができる。「リバース・イノベーション」と通じる考えで逆境を乗り越える事ができるか?注目したい。