充電いらずの太陽光EV
シャープと新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO:ネド)は6日、太陽光パネルを使って充電せずに走れる電気自動車(EV)を開発したと発表しました。
日産自動車とも連携して課題を検証し、2030年までの実用化を目指します。
パネルの発電効率は住宅向けの1.5倍で車体の形状に合わせて貼り付けられます。理論上、一日当たり最大50キロメートル以上走行できるようです。実用化に向けて担当者は、「10年以内にパネルの生産コストを100分の一に下げたい」としています。
引用:読売新聞7月7日朝刊
─ YODOQの見方───────────────────────────
現在最も主流なのはガソリンエンジン車ですが、ガソリン以外で動く車もいろいろあるようです。
ガソリンエンジン車の次に多いのが、トラックやバスに多く使われているディーゼルエンジン車で、軽油で走ります。また、タクシーなどに使つかわれているLPG(液化石油ガス)や、天然ガス、アルコールを燃料とする車もあります。
では、なぜ次世代車はEV(電気自動車)といわれるのでしょうか。
EV以外の車種はいずれも、クルマとしての環境保全の面でしか語られません。しかし、EVは電気を使うことによって、家庭電化製品と同様に私達の生活を支えるあらゆるものと同じエネルギーを利用するため、相互に補完しあいながら世界全体のエネルギー消費の無駄を省き、生活全体での環境保全に役立つからです。
代表的なのが、ヴィークル・トゥ・ホーム(V to H)と呼ばれる取り組みです。EVを使わないときは家に電力を戻すことで、電力を有効活用するとともに、電気料金も節約しようというものです。
これに、太陽光発電を組み合わせると、電力会社からの電力消費を抑えることにもつながり、環境にも経済的にも利点となります。しかも、災害が頻発している昨今、EVからの電力供給を様々な形で行うことができる点も利点です。
そのための電力をEVから取り出す装置は必要になりますが、既存のエンジン車や、代替燃料車では、電力供給を行うのが難しいです。
こういった点から、地球環境の保全を前提とした、その他の生活支援や災害支援を含めた活躍の場は、EVとそれ以外の車両では大きく差があるようで、次世代のポスト「ガソリン車」としては、EVが有力だと思われます。