営業の印象AIが採点

NTTデータは対面営業での「コミュニケーション能力」を人工知能(AI)で診断するシステムを開発した。営業担当者の表情や身ぶり、話し方をAIが分析し、相手に与える親しみやすさなどの印象を採点する。

引用:2018/7/30付日本経済新聞 朝刊

─ YODOQの見方───────────────────────────

人事評価にAIが取り入れられ、人が機械に評価される世界がやってくるのかと見てしまいがちだが、AIはあくまで人が効率的に働くためのツールであって、万能な判定者では無いという意見もある。
AIを使った採用活動支援サービスGROWでは、スマートフォンを操作する指の動きから、応募者の嘘を見抜くことができるという。だが、このサービスの開発者は以下のように語っている。

「・・・私はAIが人を評価するなどということなどは起きないと思っていますし、すべきではないと思っています。・・・最終的に選ぶのは人間です。」

参考:「AI×ビッグデータ」は『入社後活躍』に活かせるのか?

振り返って元の記事でも、AIが行うのはあくまで「採点」となっている。膨大な情報を判断して解析するのはAIの得意分野だが、そこに人間の価値観をあてはめることが「評価」そのもの。評価という行為はコンピューターでは代行できない点、注目すべきか。

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■備考
「AIが人を評価する」とは逆に「人がAIを評価する」という取組みも進められている。一例として、京都大学の発表を紹介する。
その人工知能は本当に信頼できるのか? -人工知能の性能を正確に評価する方法を開発-
AIの話題となると我々の生活を脅かす可能性をもった存在として語られることが多いが、本来はこれが当たり前の取り組みのはず。