三日坊主防止のエーテンラボ、ドコモのアプリで採用
三日坊主防止アプリを提供するエーテンラボ(東京・渋谷)は、NTTドコモの健康管理アプリと連携を始めたと発表した。エーテンラボのアプリ「みんチャレ」は同じ目標を掲げる匿名の5人が集まり、達成に向かって励まし合う。
習慣として身につくため行動が定着しやすく、利用者の継続率を伸ばせる効果があるという。
─ YODOQの見方───────────────────────────
「みんチャレ」は仲間とともに切磋琢磨しながら、目標達成を助ける素晴らしいアプリだ。だが、人はそもそもなぜ三日坊主になるのだろうか。そちらについて調査してみた。
結論から言うと、人は「新しい変化に抵抗し、いつもどおりを維持しよう」という本能があるからだ。人にとって変化は脅威なのである。
体温を例に挙げてみると、人の平熱は大体36度程度だが、仮に風邪を引けば、体温は38度まで上昇する。それに対して、体は汗で体を冷やして平熱に戻そうする。これも変化に抵抗し、通常の体温を維持しようとする働きなのである。
これを、ホメオスタシス(恒常性維持機能)といい環境が変化しても体の状態を一定に保とうとする生体的な働きである。
つまり、何か新しいことにチャレンジしてみても、三日坊主になってしまう一因はホメオスタシスが関係しているのである。私達が自分を変えようとしても、ホメオスタシスという機能がそれを拒もうとする。しかし、それを乗り越えることができれば、ホメオスタシスは今度はその新しい状態を保とうと機能するのである。
体重90kgの人がダイエットしようとすると、ホメオスタシスが働いて90kgを保とうとする力が働く。しかし、それを乗り越えて70kgまで体重を落とすことができれば、今度はホメオスタシスがその70kgを保とうと機能するようになる、というわけである。
私達の身体が無意識に新しい状態を維持しようするまで繰り返す。本当の意味で「変わる」ためにはそうするしかないようである。