ほぼ無音の「吸った声」で音声認識 マイクロソフト研究
「音声入力は楽だが、人前で話すのは恥ずかしいし聞かれたくない」こんな問題を解決してくれるかもしれない、新しい音声認識技術を米Microsoft Researchが10月5日(現地時間)に発表した。ひそひそ声よりも小さな声での音声認識を可能にする。「サイレントボイス」と名付けられたこの技術は、一般的な「息を吐いての発声」ではなく、「息を吸っての発声」から音声を認識する。
引用:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1810/18/news118.html
─ YODOQの見方───────────────────────────
本記事でのサイレントボイスの使用目的としては、現在の音声認識の際に発生する音が無音に近づき、周囲に不信感を与えない点に着目しているが、別の用途としては、喉頭摘出などを行い通常の発声法ができない方にとっての、新たな発声法になり得るのではないかと考えられる。
記事の中でも言及されている通り、通常の発声は声帯を震わせることで、空気を振動させて音を発するため、声帯を摘出すれば発生は難しくなる。一方サイレントボイスは、唇付近での発声となるために、声帯の状態によらず一定の発声ができると考えられる。
通常、声帯を取り除いた場合の発声方法として用いられる方法は、専用の医療機器を使用する必要があるか、あるいは習得が困難であるが、サイレントボイスの技術、そしてそれに対応するデバイスの開発は、それらの解決に繋がっていくと考えられる。