名前を付けるということ

2018年の『NHK紅白歌合戦』に初出場することになった刀剣男士。
19振りが、「世界で人気のジャパンカルチャー」を特集する企画コーナー内で“刀剣乱舞~出陣!紅白歌合戦~”を歌唱するほか、演歌歌手・山内惠介の“さらせ冬の嵐”歌唱時に、刀剣男士が出演し、コラボレーションするということも発表されている。
「三日月宗近」などの役名は、すべて刀にちなんだ名前であり、今回はキャラクターとして皆出演する。刀を演じている俳優本人での出演でないというのがほかの出演者たちとの違いであり、2次元と3次元のあいだをとった2.5次元という概念そのものであるように思える。『刀剣乱舞』を『紅白』で初めて知る人にとっては、彼らが突然出てきたように見えるかもしれないが、実は2015年にゲーム版がリリースされてからというもの、ずっと人々の話題に上り続け、その人気を不動のものにしてきた。
この2.5次元を代表するコンテンツが、『紅白』や映画などのメジャーな場でも取り上げられるようになったのが、この年末年始ということと考えるとまた面白いのではないだろうか。

引用:https://www.cinra.net/column/201812-toukenraranbu

─ YODOQの見方───────────────────────────

刀剣乱舞に登場するキャラクターには必ず名前がついているのはもはや当たり前だが、元となっている刀剣それぞれにも大抵名前がついている。それは例えば「大典太光世」や「鳴狐」など、作り手の名前や伝説、逸話などから取られている。
日本人には昔から物に名前を付ける伝統のようなものがあり、刀剣だけでなく楽器や茶器などあり、パソコンが出るころにはパソコンに名前を付ける人もいたという。
物に名前を付けることで、ほかのものと差別化されて愛着が生まれ、付加価値が付くと分析されている。
また、日本と西洋では、刀剣の使い方が異なる。西洋にとって刀剣は使い捨ての武器なのに対して、日本では武器というより象徴として扱われることが多く、このことから日本人は名前の付けたものを大切にすることがうかがえる。
また、名前を付けることに関して、その心理とは、
・名前を付けることで、「自分だけの存在」であることをはっきりさせる
・自分だけの存在であれば、安心感が得られる
などがある。先ほどの刀剣の扱い方に当てはめると、共通できる点があるように思える。
なんでも名前を付けるわけではないが、形あるものとは限らず無駄なものは減らしていきたい。

参考:擬人化ブームに歴史あり、刀剣男士、艦娘に日本の伝統
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1812/27/news063_4.html

参考:ぬいぐるみに名前をつける心理を解説!
https://waniblog.info/?p=707