ARで車窓観光に新しいサービスを
JR九州とNTTドコモは1月25日、AR(拡張現実)技術を活用し、風景に合わせた観光情報を車窓にリアルタイムで表示するサービスを開発すると発表した。タッチや音声などで操作できるようにし、鉄道旅行の満足度を向上させるという。2020年のサービス実用化を目標に、継続的な取り組みを行うとしている。
まず、今春から肥薩線人吉駅~吉松駅区間を走行する観光列車「いさぶろう・しんぺい」の車内で、列車の走行位置に応じ、観光情報やARコンテンツをタブレット端末上に表示する実証実験を行う。タブレット端末は、両社が乗客に貸し出す。
引用:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1901/25/news129.html
─ YODOQの見方───────────────────────────
鉄道観光の満足度について、印象が悪いという意見はあまり見られなかった。
逆に満足度の高い鉄道観光としては、例えば近畿日本鉄道の大阪難波から賢島の間を走る観光特急「しまかぜ」がある。満足度の高い理由は、本革を使用した高級感のある座席や車内で食事やカフェが楽しめる車両であったり、洋風や和風な車両が用意されている点にある。それでも高すぎない価格も人気の理由であるようだ。
他にも「四国まんなか千年ものがたり」や「TOHOKU EMOTION」などの内容を見た感じでは、車両内の座席や飲食のサービスが充実しているが、車窓の景色については列車に乗った時の良いところとして書かれているわけではないと感じる。
車窓観光のデメリットとしては、景色は見ることはできても、平坦すぎてなんの変化もなければ退屈してしまうところ、山などが邪魔で見えない、見たいものが一瞬で通り過ぎてしまう、そもそも窓際の席じゃないから見られないというところだろうか。取り上げた記事が満足度について意識を向けているのはこのあたりを改善するためではないだろうか。
全体的に人気がないとか満足度が低い印象は感じられなかったが、景色に関してのサービスを向上することで利用する人が増えるのか注目したいところだ。
参考:「観光列車」満足度ランキングTOP10【2019年】
https://allabout.co.jp/gm/gc/472982/
参考:
入場・下車・車窓観光は満足度が全然違う!ツアーパンフの記載に注意!
https://italiaryokou.info/tour/type-sightseeing
参考:観光の視点からの地域鉄道の再生・活性化の方策
http://www.mlit.go.jp/common/000991950.pdf