“梅田ダンジョン”を「動く矢印」で案内 パナとJR西日本、AR活用
大阪・梅田の地下街は規模が大きく構造が複雑なことから、ネット上では「梅田ダンジョン(迷宮)」と呼ばれています。そこで、JR西日本はパナソニックが開発した可視光通信技術「LinkRay」を活用したAR(拡張現実)技術で目的地までのルートをスマートフォンの画面上に表示するサービスを大阪・梅田エリアで3月中旬から提供します。事前に専用アプリ「OSAKA UMEDA ARナビ」をインストールしておき、大阪駅・大阪ステーションシティ内に設置する専用端末が発するLEDの光を読み取ります。画面上に表示された一覧表から目的地を選択するとスマホの画面上に「動く矢印」が表示されます。
LEDを光源とした明かりやディスプレイから送信されるID信号を利用する為、GPSが届かない地下でも使用でき、階層を跨いだルートも立体的に案内できます。このアプリは多言語にも対応させ、外国人の方への道案内にも対応できるそうです。
引用:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1902/26/news117.html
引用:https://panasonic.biz/cns/LinkRay/
─ YODOQの見方───────────────────────────
JR西日本では、これまでにもパナソニックのメガホン型多言語音声翻訳サービス「メガホンヤク」というソフトウエアを活用した「多言語音声翻訳放送システム」を導入しています。また、無料Wi-Fiを駅や車内で利用できるよう整備したり、列車運行情報用TwitterやFacebookの多言語アカウントを開設し外国人観光客への対応を進めています。近年、増加している外国人観光客は国内消費が低迷しているといわれている日本にとって、消費活性化にもつながるため、外国人がより利用しやすい環境を整えることは大切なことです。しかし、それとともに車椅子やベビーカーの方が移動しやすい環境づくりも重要なことだと思います。「動く矢印」の光IDシステムでは階層を正確に把握して、案内できるそうなので、階段を使わなくても階層を移動できるエレベーターやエスカレーターだけを使うルートも選択できる仕様であればいいと思います。また、梅田エリアの主要施設(33ヶ所)までのルートが表示されるそうですが、飲食店や物販店も追加登録できるようになれば、さらに利用者は増えるのではないかと思います。ただ道案内とはいえ、歩きスマホにならないよう、利用の際は他の人の通行の邪魔にならないところで立ち止まるなどのマナーを改めて呼びかけたいです。
参考:https://www.westjr.co.jp/press/article/2018/10/page_13287.html
参考:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1803/09/news128.html
参考:https://www.traicy.com/20181222-jrwest