サイボウズ社長の訴え棄却 「男女別姓」日本で実現なるか

2015年に最高裁が合憲と判断した「夫婦同姓」を巡り、別の論点から国相手の訴訟を起こしていたソフトウエア開発会社「サイボウズ」の青野慶久社長らの訴えが3月25日、東京地裁で退けられた。
青野氏ら4人は18年1月、結婚時に夫婦別姓を選べない戸籍法は憲法違反だとして国に計220万円の損害賠償を求めて提訴。東京地裁(中吉徹郎裁判長)は3月25日、「憲法に違反する状態とはいえない」として請求を棄却する判決を言い渡した。

引用:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42875050V20C19A3CC1000/

─ YODOQの見方───────────────────────────

現在、日本では夫婦別姓を認める法律は無く、民法750条で「夫婦は婚姻の際に協議によって夫または妻の氏のどちらかを称することに定め、婚姻中その氏を称さなければならない」とある。
しかし、近年の女性の社会進出や、諸外国が次々に別姓を認める中、日本でも夫婦別姓を求める声が高まってきている。

2017年の世論調査では、「選択的夫婦別姓制度の導入に向けて民法を改正すべきか」という問いに対し、賛成意見が反対意見を上回った。また、上記民法は憲法第13条「個人の尊重・尊厳と幸福追求権」に違反するという考えもある。
これは単に「相手の姓を名乗りたくない」という思いではなく、夫婦同姓か別姓かを選択できるという「自由」を求めた改正だ。

日本で生活をしていると「○○家に嫁いだんだから…」とか「○○家の人間として…」なんて言葉に嫌気がさしたことのある人も少なくないだろう。
家族であっても、自由や個人を尊重する時代。近い将来、日本でも夫婦別姓が認められる時代がくるかもしれない。

参考:日本も夫婦別姓になる日が近い⁈知っておきたい夫婦別姓の9つのこと
https://best-legal.jp/couples-surname-9969