日立など、スマート手術室実用化へ データ収集、AI助言

日立製作所やデンソー、東京女子医科大学などが共同で、様々な医療機器を連携させて手術の安全性や効率を高めた「スマート手術室」を実用化する。手術の進行や患者の状態を丸ごとデータ化し、執刀医の判断を支援する。

手術室内のすべての機器を連携した標準モデル、AIによる助言も組み込んだモデルが今後リリースされ、3億~5億円にて販売される。
日本の工場にて培った自動化のノウハウを活かし医療機器をつなぐIoTの実例となる。
ライバルは米ゼネラル・エレクトリック(GE)やシーメンスになるが手術室全体がIoT化するのはこれまでになかったようです。

引用:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO43283450T00C19A4TJ2000/(日本経済新聞)

─ YODOQの見方───────────────────────────

このようなスマート手術室の実用は、医師の生産性を向上させ、今後の高齢化社会に向けて医療費を抑える効果があると言われています。
さらに医療業界では手術室での収入が全体の約6割となるほど大きく、病院経費の4割を占めるということで病院経営層にとっては注目度が高いことは間違いない。

これまで進歩してきた画像診断システムに加え、カメラ、センサー、電子メスなどの機器をネットワークで繋ぐことにより1つのモニターに必要な情報が集められ、手術に必要な情報が漏れなく提供されることで若手の医師でも高度な手術に取り組むことができるようになっていくだろう。
過疎地などの病院での人不足、国を超えた医療サービスの提供など今後の可能性は大きく、日本の基幹産業となりうる可能性を持っていると考える。