新しいEdgeのIEモード

米Microsoftは5月6日(現地時間)、年次開発者会議「Build 2019」でChromiumベースのEdgeブラウザの新機能を幾つか紹介した。
「Internet Explorerモード」は、重要なオンプレミスサービスをまだEdgeに移行できていない企業ユーザーのために、Edgeで完全なInternet Explorer(IE) 11互換性を実現する。
IEから移行できていない企業ユーザーは現在、社内サービスはIEで、社外ネットワークのWeb閲覧はEdgeで行っているが、これがEdgeのみで済むようになる。
また、MozillaがFirefoxにバージョン65で追加したようなトラッキング防止機能が追加される。
「Collections」は、文字通り情報を集める機能。欲しいカメラや次に旅行したい場所の情報などをWebから集めてまとめ、メールしたりWordやExcelにエクスポートしたりできる。

引用:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1905/07/news050.html

─ YODOQの見方───────────────────────────

2019年3月現在のブラウザシェアランキングは1位がChromeの72.0(32.89%)だが、IEが2位で14.05%、edgeは7位で5.17%とEdgeはIEの半分くらいの割合だ。
Edgeがリリースされて3年が経過するが、なぜいまだにInternetExplorerのシェアの方が上なのだろうか、調べてみた。
ひとつはOSの普及。XPや7が主流だった時代が長く、当時のシェアもIEが1番多かったので、規定ブラウザであるIEに使い慣れているユーザーが多く、現在も使い続けているのではないだろうか。
もう一つは企業で使用しているサービスやシステムがedgeに追いつけていないこと。その多くはEdgeだけでなくChromeなどでも動かないものが多く、IEでないとだめなサービスだ。それを別のブラウザで互換性を持つようにならないのは、単に慣れてしまって移行する機会がないのと、サービス自体が古く移行できないことが多いからだ。
互換性を持たせることで、IEのシェアは下がってくるのかもしれないが、それでも一定数は残るだろうと言われている。なぜなら、規定ブラウザがIEであり使い慣れているからという理由で、機能が明らかに便利で処理も速いChromeやFirefoxに乗り換えなかったユーザーがこれだけ残っているからだ。
IEが消えるのはサポートが終了し、本当に移行せざるを得ないときになるのではないだろうか。

参考:MSのブラウザー「Edge」が刷新されても、かくして「IE」は生き残る
https://wired.jp/2018/12/12/microsoft-edge-browser-chromium-internet-explorer/

参考:WebブラウザシェアランキングTOP10(日本国内・世界)
https://webrage.jp/techblog/pc_browser_share/