唾液で発見!? 海外に親戚が… 世界に広がる”検査”
唾液を送るだけで世界中の“自分と血縁関係のある人”がわかる、そうしたサービスが、世界的な人気になっています。アメリカなどでは、生みの親との再会などさまざまな出会いも生まれています。実は日本でもこの検査を受ける人が増えています。どうして突然、海外に親戚が見つかるのか。調べてみると、皆、ある検査を受けていたことがわかりました。それが“遺伝子検査”です。アメリカの複数の会社が提供しているこのサービス、検査方法は唾液を専用の容器に入れて検査会社に送るだけ。およそ1か月後には、ネット上で結果を見ることができます。
実際に検査を受けた人を取材しました。研究で訪れたアメリカで、体質やパーキンソン病などの病気のリスクなどを調べようと、軽い気持ちで検査を受けたといいます。しかし、目に止まったのは、別の項目でした。それが、「DNA親戚」。検査を受けた人たちの中(この会社で)で、遺伝子の配列に共通する部分がある人同士を「同じ先祖を持つ」と見なして、教えてくれます。世界中になんと306人のDNA親戚がいるというのです。
中でも“最も近い親戚”と表示されたのが、ハワイに住むクリスタル・イシカワという女性でした。このサービスでは連絡先を「親戚の人」にオープンすることができます。番組ではこのあとSkypeで話して感動の対面という展開になっていました。
この検査キットですが、番組内では商品名は明かされていませんでしてが、パッケージからみるに、Ancestry 23andMe ではないかと思われます。
引用:NHK NEWS WEB 2019/8/27
─ YODOQの見方───────────────────────────
今までDNA検査というと、犯罪か、難しい家庭内の問題などの解決に用いるものとの意識で、法医学に関する敷居も高いイメージでしたが、今や非常にライトになっています。
DNA検査でどのようなことが分かるか。日本で出回っているサーヒスではルーツというよりも、遺伝子による健康リスクを検査するという意味合いが大きいようです。
たとえば、MYCODEというサービスでは
●ヘルスケア(2万9800円)
・あなたが属する遺伝子型のリスク
癌、心臓・循環器、骨・関節、目・耳、脳・神経などの様々な疾患にかかりやすいリスクについて検査されます
・解析したDNAのレポート
・生活で予防や改善できること
・85才まで長生きできる可能性
●ディスカバリー(9800円+税)
冒頭記事のように具体的な情報ではないのですが、
・自分がどのハプログループに分類されるか。
ハプログループというのは遺伝的に分類されるグループのことです。
・数万年前までさかのぼって、自分がどこからきたか
等を提供しています。
このサービス以外にも、多種のサービスを検索することができます。
このようなヘルスケアもすごいとは思うのですが、やはり刺激的なのは冒頭記事です。
人はどうやら自分のルーツを知りたいようで、随分前からそのブームやテレビの特集番組などがありました。ぼくの知っている限りでも、数十年前ルーツを探す旅というのが流行った時期がありました。これはアメリカのテレビドラマrootsのヒットによる影響だったと記憶しています。
また、20年程前にはグレートジャーニーというフジテレビ系の紀行ドキュメンタリーがありました。これは、約10万年前にアフリカでホモ・サピエンスが誕生し、そこからユーラシア大陸、北アメリカ、南アメリカなど世界中へと広がっていった足跡を辿る旅でした。
また、家系図作りというのも隠れたブームになっているようで、調査をして家系図を作る代行サービスもあります。
かくあるように、人はそのルーツにロマンを馳せるようなのですが、今や通販で見も知らない世界中の親戚を探せるようになってしまいました。この現実は夢があるような、怖いような。
興味がある、勇気がある?方は、受けてみてはいかがでしょうか。