Flashを置き換える

GMO GPは11月1日、ペット育成ブラウザゲーム「Livly Island」(リヴリーアイランド)を12月26日に終了すると発表した。2003年に提供を始め、19年3月にはスマートフォン版もリリースしていたが、「現状の体制では飼い主(ユーザー)の皆さまに満足いただけるサービスを提供し続けることが困難と判断した」という。

引用:
ペット育成ゲーム「Livly Island」終了 16年の歴史に幕

─ YODOQの見方───────────────────────────

FlashからHTML5への置き換えについて調べてみた。
リヴリーアイランドはもともとFlashで作られたゲームで、このゲームに限らず、ブラウザゲームはFlashで作られているものが多く、2020年末のFlashサポート終了までに何らかの対応が必要になる。
多くはHTML5へ置き換える方法がとられるが、この作業のコストはかなりかかるものであり、コンテンツの大きさによっては新作ゲームが作れるほどなのだとか。
このコストが大きいなどの理由で、そのままサービスを終了するゲームもある。例えば「くまのプーさんのホームランダービー」で有名な「Yahooきっずゲーム」のコンテンツが挙げられる。
ゲームやWebサイト共通してFlashからどうやってHTML5に置き換えるのかというと、

・SWFファイルやソースコードがある場合は変換ツールを使用する
・手作業で置き換える
・場合によっては一から組みなおす

というような方法がある。ただし、ゲームの演出によってはFlashにはあってもHTML5には実装できないものもある。ただ単に置き換えるだけではうまくいかない…ということを考えてみると、かなりの時間と手間がかかるものではないだろうか。
記事中のリヴリーアイランドに触れてみると、HTML5化はされたものの、企画の動き出しの時点でゲーム自体過疎化しており、また実際HTML5になったゲームをプレイしてみると、未実装部分やバグがいくつもあり、その苦労がうかがえる。
Flashが使われているゲームやWebサイトは現時点でも多い印象だ。あと1年少しの間、Flashサポート終了に伴う影響はまだまだ起こりえそうだ。

参考:『Livly Island』に関する大切なお知らせ

参考:『くまのプーさんのホームランダービー!』が2020年12月をもってサービス終了へ。スラッガーと化したプーさんの伝説に終止符

参考:【2020年末まで】Flashサポート終了の背景と、HTML5 移行について