吉野家、スマホで事前注文してテークアウトできる「スマホオーダー」を開始
吉野家は事前注文サービスの提供を始めました。
顧客は「スマホオーダー」で商品の注文と来店時間を指定します。
来店した際に注文時に発行された伝票番号を提示することで、決済と商品の受け取りが行えます。
「スマホオーダー」は「Showcase Gig」が適用している「O:der」を活用しており、既存のPOSシステムと連携しています。吉野家は「スマホオーダー」を導入したことで顧客の利便性向上と運営効率化が実現できるとしています。
─ YODOQの見方───────────────────────────
国内で少しずつ浸透してきている事前注文サービスですが、2009年にサンフランシスコにあるグリルドチーズレストランが始まりといわれています。専用のアプリで注文から決済までを行い、発送された専用のQRコードを店舗のQRコード読み取り機にかざすことで調理を開始するという仕組みです。注文完了時に調理を開始するのではなく、QRコードを読み取り機にかざしてから調理を開始する理由は、出来立ての料理を提供するという顧客体験を重視しているためです。
2009年に開始した事前注文サービスが普及したきっかけといわれているのが、2015年のスターバックスの提供開始です。数店舗で限定的にサービスを開始しましたが、すぐに全米展開されています。専用のアプリで注文から決済までを行い、注文完了から10分ほどで専用の受け取り口に商品が置かれるという仕組みです。受け取り時間を指定することはできませんが、受け取り時間が事前に予想できることから、時間通りに到着すればすぐに受け取れるシステムです。
そんな事前注文サービスのメリットとしては店舗滞在時間の短縮化による回転数の向上、店舗運営の効率化、コスト削減が挙げられます。デメリットはシステムの導入コスト、店舗のオペレーションの変更や事前予約利用者の増加に伴う混雑の発生などが挙げられます。これらのデメリットを改善する必要性を頭に置きつつ、自店舗に合った事前予約サービスを見つけてみてはいかがでしょうか。