ソニー、医療機関で遠隔サービス ドコモなどと協業

ソニーは医療機関向け遠隔サービスでNTTドコモやエムスリーと協業を検討すると発表しました。
リモートのサービスの実用化を目指したい考えで、VR技術を使った外出の疑似体験や、医師と患者を遠隔で繋ぐサービスを開発する方針です。VR技術の活用方法として外出の疑似体験だけでなく、家族の映像を流し、面会したような感覚を体験できる取り組みも想定しています。これらの検証は千葉県にあるリハビリ施設で行われます。また、遠隔での問診や、患者家族への治療方法の説明を遠隔で行うなどのサービスの開発も検討されています。
今回、3社で協業し、新型コロナウイルス後も見据えた遠隔サービスの開発を目指します。

参照:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59460400S0A520C2910M00/

─ YODOQの見方───────────────────────────

新型コロナウイルスの影響でオンライン診療の利用が増加してきています。
そんなオンライン診療の主なメリット・デメリットは次の通りです。

《メリット》
・自宅で診療が受けられる
・クレジット決済が可能
・全国の医療機関で受診が可能
・あらかじめ診療の時間が確定するため、待ち時間が少ない

《デメリット》
・診察できない病気がある
・手数料がかかる場合がある
・緊急治療ができない
・検査や処置を受けることはできない
・アプリの登録やクレジット決済等の準備が必要
・視診や触診などが必要となる診療はできないため、病気の見逃しリスクがある

新型コロナウイルスの感染拡大という未曽有の事態にあたり、厚生労働省が院内感染を含む感染防止のため、非常時の対応としてオンライン、電話による診療と服薬指導の制度の見直しを行いました。
そのため、以前発表された「オンライン診療の適切な実施に関する指針」から以下のような点が緩和されました。
・初診からオンライン診療を受けることが可能(以前は初診は原則対面診療)
・電話でのオンライン診療が可能(以前はビデオ診療のみ)
・オンライン診療の研修を受けていない医師でもオンライン診療が可能(新型コロナウイルス収束後に研修の受講が必要)
・オンラインでの服薬指導が可能(薬剤師が必要と判断したら対面指導が必要)

新型コロナウイルスの感染拡大のため、オンラインに関する指針が緩和されていますが、オンラインでの診療が適応されるのは継続的な治療が必要となる慢性的な疾患などになります。そのため、診療ができない病気もあります。しかし、オンラインなどでも医師に相談するだけ安心することができる病気も多いのも事実です。メリット、デメリットを理解した上で自身の状態に適した診療を選ぶことが重要になります。