水替え不要の陸上養殖で育った千葉県産生サーモン「おかそだち」
株式会社FRDジャパン(埼玉県さいたま市)は、2月20日(土)より、コープみらい(本部:埼玉県さいたま市、事業エリア:千葉県・埼玉県・東京都)の事業エリア内計8店舗で、陸上養殖サーモントラウト「おかそだち」の販売を開始しました。
『おかそだち』は、株式会社 FRDジャパンが独自の技術である生物濾過システムを駆使し、人工海水を閉鎖循環させるシステムで養殖されたサーモントラウトです。
一般的に魚の養殖は海で行われますが、海の自浄作用を超えた規模になると餌や糞で海が汚染されます。しかし、FRDジャパンの養殖は独自のろ過システムで人工海水を100%循環させて養殖されているため、海や川への排水がないため環境に優しい養殖です。
海に網を張って育てる海面養殖のリスクでもある台風や津波などの影響を受けないため安定生産が可能です。また、海水からの魚病侵入リスクが無いことから細菌感染を予防するための抗生物質を使用する必要がなく安全です。
海水を使わないことのメリットは、海から離れた陸上での養殖が可能となることの他にも、海水冷却コストが不要となるため電気代を大幅に削減できることがあげられます。
地理上のメリットは味覚面でもあります。一般的な輸入サーモンは、獲った後に一度冷凍するため、解凍時にドリップと呼ばれる食品中のうまみ成分が含まれている栄養素が出やすくなっていますが、FRDジャパンの養殖工場は販売地と近いことで一度も冷凍せずに運搬でき、生サーモンならではの味を提供できます。何よりも、このシステムは外界の影響を全く受けないため、水温・水質・餌など全ての飼育条件を緻密に管理することができます。そのため、研究開発には最適な環境で、今後も味・脂乗り・食感など味覚や品質を向上させていくことができるそうです。
引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000073238.html
参考:https://frd-j.com/okasodachi/
─ YODOQの見方───────────────────────────
魚は海で養殖するものという既成概念を覆し、陸上での養殖を可能にしたのは独自の生物ろ過システムがあったからですが、柔軟な考え方や発送の転換も重要だと思います。そこで、発送の転換で成功したビジネス例をご紹介します。
◆日清食品 カップヌードル
1971年に発売された世界初のカップ麺であるカップヌードルは、底が狭まった台形型のカップに上手く麺をいれることができませんでしたが、カップに麺を入れるのではなく麺を置いた上からカップをかぶせる方法で大量生産が可能になりました。
参考:https://news.livedoor.com/article/detail/13963772/
◆UnBRELLA
一般的な傘は、閉じると雨に濡れた部分が外側になり、洋服や周りのものを濡らしてしまいますが、傘布の開閉を逆にすることで濡れた部分が内側になり、周りを濡らしません。
◆鹿島建設株式会社 カットアンドダウン工法
従来の高層ビル解体は屋上に解体用重機を載せて行う工法や、タワークレーンを設置して部材を切り出していく工法を採用していましたが、「鹿島カットアンドダウン工法」はビル外観をそのままに「だるまおとし」のように建物を足元から解体していく工法です。地上付近で一定の作業を繰り返すことで効率が良く、工期を短縮することができ、高所作業を削減することで安全性も高まりました。
参考:https://www.kajima.co.jp/tech/kaitai/about/index.html
◆パイロット フリクションボール
インクは消せないものという常識を覆したペンです。温度変化によりインキを無色にする「フリクションインキ」を用いて、ペンについている専用ラバーでこすることで生じる摩擦熱で筆跡を消すことができます。
参考:https://www.pilot.co.jp/products/pen/ballpen/gel_ink/frixionball/
既成概念を覆すことで、様々なビジネスが生まれています。コロナ禍で今まで当たり前だったものが、当たり前ではなくなっています。そんな時代だからこそ発想の転換がより重要なのではないでしょうか。そこで発想の転換をするために有効な考え方をいくつかご紹介します。
・視点を変える
一つの視点や考え方にとらわれず、多角的な視点を身に着けるためには本を読んだり、ドキュメント番組を見ることがおすすめです。成功者の考え方などを参考にすることができたり、今まで知らなかったこと、自分では気づけなかったことに気づけることがあります。
・普段から様々なことにアンテナを張る
意外なことやモノが自分のビジネス等に有用になったり、組み合わせ次第でアイディアが膨らむこともあります。
・失敗を活かす
失敗したことの中にこそ改善のヒントがあります。失敗を悔やむのではなく次に活かすために活用しましょう。
・考えるための時間をつくる
焦って行動しても良い結果に結びつかないことが多いので、先ずは考える時間をしっかりと作ってみましょう。
逆転の発想は新しいビジネスを生むだけでなく、日々の業務に役立つこともありそうです。