Google 日本初のデータセンターを千葉・印西市に来年設立
グーグルのスンダー・ピチャイCEOが岸田総理と総理官邸で面会し、2024年までに日本で総額1000億円を投資する方針であることを伝えました。
岸田総理と面会したピチャイ氏は、グーグルが2024年までに総額1000億円を投資し、来年、グーグルとして日本で初めてとなるデータセンターを千葉県印西市に開設する方針であることを伝えました。
また、日本とカナダの西海岸を結ぶ初めての海底ケーブルを来年開通させる予定で、これにより、消費者向けのインターネットサービスが高速で安定性の高いものになるということです。
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/043f2ded1724b33334efde93cc3cc86fc02261f4
─ YODOQの見方───────────────────────────
なぜ千葉県印西市なのか気になったのか調べてみました。
そもそもデータセンターの立地条件は色々あると思いますが大きく2つあるのではないでしょうか。
1つ目は、災害の少なさ。
2つ目は、広大な土地を安く使えること。
1つ目の災害の少なさについて調べてみると、印西市は強固(きょうこ)な洪積台地(こうせきだいち)として知られ、数十キロ圏内に活断層がなく、海や一級河川からも離れているので、ハザードマップ上では洪水、土砂災害、液状化のリスクが低いようです。
そのため印西市は災害が少ないと言われています。
2つ目は広大な土地が安く使えるということですが、その理由は元々千葉県印西市は昭和44年から平成26年にかけて、千葉ニュータウンという新住宅市街地開発事業が行われていました。
ですが、オイルショックやバブル崩壊、少子化などこれ以外にもいろいろな影響で住民が増えず開発規模が縮小されています。
それにより、一部は住宅地、いわゆる団地となっていますが、途中で計画がうまく進まずに停滞してしまい、住宅地になるはずの広大な土地が、売れ残ってしまいました。そのこともあり地価が安いようです。
他にもさまざまな理由はあると思いますが、大きくこの2点が千葉県印西市にデータセンターが置かれる理由だと推測しました。
実際、みずほ銀行や三井住友海上火災保険、三菱UFJ銀行、フコク生命といった大手金融機関や三菱総研、NTTデータのデータセンターが立ち並び、NECとSCSKも今年4月に共同で新たなデータセンターを設置しています。また、ダイワハウスは現在、日本最大級のデータセンターを開発中で、すでに印西市にはデータセンターが多く設置されています。
データセンターの立地条件に災害の少なさが挙げられていますが、災害の多い日本で災害の少ない地域で広い土地をできるだけ安く確保することは難しいことだと改めて感じました。