「スキマバイト」の競争激化 先行タイミーの対抗策は?

面接も履歴書も必要なしで、短時間からアルバイトに入ることができる「スキマバイト」。その手軽さが利用者を集めている。労働力不足にあえぐ事業者による募集も増加し、同市場は成長中だ。スポットワーク協会によると、2023年5月時点で、大手4社の登録会員数は1070万人を突破したという。この
急拡大する市場に目を付け、顧客基盤を持つ事業者が次々に参入してきている。

タイミーはすでに700万人の利用者、導入事業者数は9万8000社という基盤がある。利用者の信頼をバッジやスコアリングで示すシステムも用意している。
この「信頼」スコアを生かして、利用者のキャリア支援を行い、事業者には「安心感」を与えることで他社にはない、独自の価値を発揮するのが狙いだ。

今後の成長も期待されるスキマバイト市場。けん引するタイミーは「タイミーキャリアプラス」というサービスでキャリア支援へと拡張を始めた。人材を募集したい企業が、過去のタイミーでの就業実績を基に優れた人材と思われる利用者に対して、正社員の求人募集を送れるサービスだ。

引用:「スキマバイト」の競争激化 先行タイミーの対抗策は?

─ YODOQの見方───────────────────────────

私のよく行く居酒屋でもタイミー経由で募集したスキマバイトの人が働いているのを見かける。
しかし独自のオペレーションが求められるような場面では継続して働いているアルバイト店員や社員が対応せざるを得ないようだ。
スキマバイトは一時的な人手不足の解消には役立つが、スキマバイトに頼り続けていると、正社員など働き続けている人の負担増になっている側面も出てくると思われる。
社員を雇うとなると企業のニーズに合ったスキルを持った人かどうかの判断が難しいはずだ。そこで過去のスキマバイトの評価を利用することでミスマッチングを減らせるのだ。
現在は対象となるスキルは限られているために正社員の採用活動に利用できる業種が限られているが、今後拡充していくことで多くの会社の採用活動でミスマッチを減らしていけるだろう。