危険迫る「連続強盗」今日からできる防犯対策は?安全と言われた集合住 宅も、いまやリスクがある

警察庁の「住まいる防犯110番」によると、住宅を対象とした侵入強盗は、2004年を最多とし、2005年から2021年まで減少傾向にあったが、2022年から2023年にかけて2年連続で増加しているという(最新データの2023年は152件)。
最近報道されている事件も、被害者に危害が加えられているが、高齢者の1人暮らし、または女性の2人暮らしが狙われている場合が多い。

犯行グループは、必ず下見や不審な連絡をして、ターゲットを見つけており、家族構成などの詳細情報を把握した上で犯行が行われている。セールスや電話に少しでも応じてしまうと、「応じてくれた」ということ自体が「狙いやすい標的」の証しとして闇名簿に記されてしまうこともある。

今回の連続強盗では、主に戸建てが狙われているが、死角や侵入口が多い、周囲に民家などがない状況もある戸建ては、マンションなどの集合住宅と比べて危険性が高い。
ただし、マンションは、隣接する部屋のベランダから侵入することができる点や、不特定多数の人が出入りするため不審者を見分けにくいことがリスクとなる。

対策としてできることは、下記のことが挙げられる。

・表札を出さない
・洗濯物を外に出さない
・窓ガラスを強化ガラスに換える
・玄関ドアや窓ガラスを二重ロックにしたりする
・オートロックがあるマンションの場合は、オートロック解除のときから、周囲に人がいないかを確認する
・鍵は2つ以上つけるようにし、ドアチェーンもかける

また、泥棒に実際入られた場合のことも考え、戸建て、マンションに限らず、「逃げ込める場所(「パニック・ルーム」「セーフ・ヘブン」などという)」を決めて、整備しておくのがいい。
対策に対策を重ね、犯行グループから「標的にされない家づくり」をすることが、家族の身を守る唯一の方法である。

引用:危険迫る「連続強盗」今日からできる防犯対策は?

─ YODOQの見方───────────────────────────

強盗の発生件数が増加しており、また、家に人がいる場合にも狙われる『居直り強盗』の件数も増加傾向にあります。
そのため、テレワークなら家を無人にしないので安心ではなく、家にいても強盗にあう危険はあるので防犯対策をご紹介します。

◆まずお金をかけてしっかり防犯対策を行う場合

・防犯カメラをつける
・家の出入り口に死角を作らない
・庭があるなら砂利を敷き詰める
・網入りガラスにしない
・ドアや窓の鍵を増やす

網入りガラスが推奨されないのは、普通のガラスよりも割る際の音が響きにくかったり、鍵部分だけが割りやすいなどの欠点があるからだそうです。
窓に外からでも見える補助錠をつけておくのも効果的です。

◆テレワーク時にできる対策

・カーテンを開けて在宅をアピール
・家にいても戸締りはしっかりする
・家に侵入され、まだ気づかれていない場合、在宅をアピールするためにわざと物音を立てる
・もし強盗と鉢合わせてしまったら、迷わず外に逃げ通報する
・逃げられない場合も考慮し、パニック・ルームを用意しておく

「パニックルーム」とは、ベッドルームなど鍵付きの扉がある部屋を用意し、「逃げ込み、立てこもる用の部屋」として、設備を強化しておく部屋です。
海外では一般家庭でも「パニックルーム」を設けている住宅が多いそうです。鍵付きの部屋を作るのが難しい場合は、トイレなどの鍵をかけることができる部屋に逃げ込むことも有効になるそうです。
通報を受けて警察が駆けつけるまでの時間が8分42秒という統計もあるため、その時間、耐えられる部屋であることが必要になってきます。

泥棒に入られるパターンは戸建て、マンションに限らず無施錠だった場合が多く、また、侵入に5分以上かかった場合は諦めるという割合が高いというデータもあるため、まずはドア・窓の施錠はもちろん、鍵が複数ある場合は両方かける、窓に防犯フィルムを貼るなどの防犯対策を行うことが効果的です。
こういった防犯対策をまとめているサイトは探すとすぐに出てくるため、強盗が増えている昨今、防犯対策ができているかを確認するのもいいのではないでしょうか。

参考サイト
(1)テレワーク中に空き巣が入る!?居直り強盗に遭わないための対処法とは
https://www.alsok.co.jp/person/recommend/2194/
(2)泥棒対策 泥棒が狙う家の特徴とは?
https://www.alsok.co.jp/person/recommend/073/
(3)住まいる防犯110番
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_e_3.html
(4)在宅時ねらう「関東連続強盗」家庭での最強対策
侵入者から身を守る「パニックルーム」の有効性
https://toyokeizai.net/articles/-/648024?page=1