あべのハルカスでVR実証実験
KNT―CTホールディングスは30日、日本一高いビル「あべのハルカス」で、先端技術と旅行体験をかけあわせた「スマートツーリズム」の実証実験を6月1日に始めると発表した。望遠鏡型の仮想現実(VR)機器で大阪観光を疑似体験したり、海外を訪ねているかのような感覚を味わったりできる。
引用:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3115426030052018LKA000/
─ YODOQの見方───────────────────────────
このVRのデザイン元となっている観光望遠鏡の現在について調べてみた。
最近はあまり見かけないような気がする観光望遠鏡ですが、その数自体も減っている。東京タワーの展望台や、ビルの屋上など、元から設置されていた観光望遠鏡は徐々に撤去されている。また、今も存在している焼津天文科学館にある観光望遠鏡など、無料で使用できるようになっているところもある。
このことから、観光望遠鏡の利用者も減っていることが考えられる。
他にも理由として挙げられるのが、ビルの高層化によってプライバシーの問題があるほかに、あべのハルカスやスカイツリーのようなよっぽど高い建物に設置されない限り、特別な景色だと感じられなくなってきているといった、周囲の環境の変化であったり、展示スペースの有効活用のために撤去、または最初から設置しないというところがある。
そこで、このVR View Scopeはなぜこの形になったのだろうか…。いたる観光地にあった望遠鏡は、今こそ使われないかもしれないが、それでも昔から親しまれてきたものであり、短い時間しか見れない中で覗いたときのわくわくする気持ちを、同じようにVRでも味わえると、そう思わせるのではないだろうか。