睡眠と音楽

スピーカーを主とした音響機器開発製造企業のBoseは6月20日、睡眠のための無線イヤフォン「Bose sleepbuds」を21日から北米で発売すると発表した。価格は249ドル、日本円で約2万7500円。今年の秋にはアジア太平洋地域でも発売する計画。
このイヤフォンでは音楽は聴けない。独自の「ノイズマスキング」技術により、外界の音をシャットアウトして、ユーザーが10種類の中から選んだ睡眠向けのサウンドトラックを流す。トラックは、波の音、風に揺れる木の葉の音などの環境音が中心となっており、専用アプリのアップデートで選択肢が増えていく見込み。
サイズは幅が1センチ程度、重さは1つ1.4グラム。柔らかな素材でコーティングされており、横向きに寝ても耳に違和感がないように設計されているという。
Blootoothで専用アプリをインストールしたiOSまたはAndroid端末と連携する。このアプリでトラックや音量、またアラームなどを設定できる。充電式になっており、1回の充電で16時間持続する。

引用:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1806/21/news058.html

─ YODOQの見方───────────────────────────

音楽を聴きながら就寝することは睡眠にどのような影響を与えるのか

一般的に音は、睡眠の妨げになるもの。人は音を聞くときに無意識に神経が集中し、脳の活性化が引き起こされる。しかし、リラックス効果を与えてくれる音もある。特定の音楽を聴くことで、α波という脳波が脳に現れ、このα波が出現すると脳がリラックス状態になり、質の良い睡眠を取ることが可能。
ただし、音楽を聴きながら眠ることは、絶え間なく脳への刺激を与えることにもなる。眠りにつきやすい音楽を聴いていたとしても、朝までずっと音楽を流しっぱなしにしてしまうと、睡眠全体で判断すれば睡眠の質は低下してしまう。眠る前から眠りについた後しばらくは音楽を流しておいて、完全に眠りが深まった後に自動的に演奏が止まるようにするのが最適。
また、使用する楽曲はどんな音楽でも良いというわけではない。テンポが遅く、落ち着いた音楽、歌詞が入っていない音楽、一定の曲調の音楽、これらが睡眠用の音楽として最適。逆にテンポの速い曲、歌詞が入っている音楽、思い入れがあり特定の感情を呼び覚ましてしまう音楽、起伏の激しい音楽などは脳への刺激が大きくなるため、眠りながら聴く音楽としてはふさわしくない。睡眠用の音楽としてはクラシック音楽や今回の商品のような環境音が適していると言われている。
このように音楽を聴きながら眠ることにはメリットとデメリットがあることを知っていないといけない。もし睡眠の質を上げるために音楽を活用したいのであれば、本当にその音楽は眠りに適しているのか、また自然と音が消えるようになっているか、これらのポイントに意識を向ける必要がある。また睡眠用音楽が聴けるアプリも多数あるので、そういったものを活用してみるのも良いかもしれない。

参考:http://komesan.co.jp/blog/2016/08/09/post-1243/