今のサラリーマン」こそ史上最高の職業だ
昨年あたりから、国をあげて副業・兼業の勧めが言われています。厚生労働省では、「働き方改革実行計画」(平成29年3月28日) を踏まえ、副業・兼業の普及促進を図っており、平成30年1月には「 副業・兼業の促進に関するガイドライン」「モデル就業規則 」などを発表しています。
そんな中、最近、東洋経済オンラインに載っていたコラムの一文を紹介します。
著者は、広告代理店に勤めながらも、3カ月で18カ国を制覇したリーマントラベラーこと東松寛文氏。著書「サラリーマン2.0 週末だけで世界一周」の執筆をこなすなど、趣味の旅行も仕事になってきています。
「サラリーマンというワードがネガティブだった時代はもう終わりました。今の時代、サラリーマンこそ、最強の職業なのです。サラリーマンであることをフル活用して、とことん「好き」に打ち込んで、「好き」を育てましょう。その先には「好き」を仕事にしている自分が待っているかもしれません。いよいよ「サラリーマンこそ面白い」時代が始まりました。」
引用:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000192188.html
https://toyokeizai.net/articles/-/229286
─ YODOQの見方───────────────────────────
コラムにあったような気楽なことを言っておられるのも、昨今の働き方の変化によるものだと思われます。前述したように、政府主導もありますが、グローバル化や価値観の変化の中で、人々の意識が変わってきたことによるのではないでしょうか。
その昔、植木ひとしが♪サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ♪と歌っていました。1960年代初頭のことで、ちょうど高度経済成長期のまっただ中、サラリーマンという人たちが経済の中心として定着しようといていた時代のことです。終身雇用、年功賃金という日本的雇用の気楽さの中で、すでに自分の立場をシニカルに笑うという風潮がにじみ出ています。
その後、1980年代、90年代には、サラリーマンはとにかく馬車馬のように働くという時代がやってきました。この頃はやった言葉に「モーレツ社員」「24時間働けますか」海外から見た目で「エコノミックアニマル」「社畜」なんてあまりにもひどいものもありました。
とにかく長い時間会社で働くことが美徳とされていた時代です。
そして現在、時短、育児休暇は当たり前、男性の育児休暇、テレワーク、前述の副業の勧め、スーパーフライデーなど、ダイバーシティマネジメントもその一種だと思われます。世間の意識は変わっていき、制度もそれを後押しするようになりました。
さて、こうして「好き」を育てていける土壌は整ってきました。
ぜひ皆さんも、そういう「好き」を見つけて、育ててみてはいかがでしょうか。それは人間の巾を広げてくれます。そして将来、恐らくそれは皆さんの宝物になっていると思います。
そして、もしそれを仕事にすることができたら、今の世界はそれを受け入れてくれるのではないでしょうか。