ゲリラ豪雨を30分前に予測、新型の気象レーダーが稼働
防災科学技術研究所や日本気象協会などは23日、30分後のゲリラ豪雨を地上から予測する新型気象レーダーが稼働したと発表した。10月末までの実証実験で関東地方の約2千人のスマートフォンなどに豪雨の予測情報をメールで配信し、雨が降る前に回避行動に移せたかどうかを検証する。2020年の東京五輪・パラリンピックなどでもレーダーの活用を目指す。気象庁によると、1時間に50ミリ以上の雨が年間に発生する回数は、1970~80年代の平均と比べてここ10年間で約1.4倍に増えたとされている。
─ YODOQの見方───────────────────────────
1970~80年代の平均と比較して10年間で約1.4倍に増加したゲリラ豪雨。その原因を調査してみた結果。「温暖化」と「ヒートアイランド現象」この2つが主な原因であることが分かった。
まず第一に、「温暖化」。気温が上昇するという事は基本的に大気中の水蒸気が増える。雨をもたらす低気圧の強さが変わらないとしても、水蒸気分がプラスされ雨が降るため、降雨量も増えるという事になる。
第二の理由の「ヒートアイランド現象」であるが、そもそもヒートアイランド現象とはどのような現象を指すかというと、一般的に都市部の気温が周辺の郊外部に比べて高温になる状態である。
以下3つの原因がヒートアイランド現象を引き起こしている。
・熱を消費する水面、草地、水田、森林等の減少。
・温まりにくく、冷えにくいコンクリート建造物による夜間の排熱による気温上昇。
・エアコンの排熱、車、人間の都市部への集中。
では何故、ヒートアイランド現象が起こるとゲリラ豪雨が発生するのか?その原因はヒートアイランド現象によって発生する上昇気流が、海からの湿った空気を呼び込み、それが発達した積乱雲になり、ゲリラ豪雨を発生させているのである。
年々、ヒートアイランド現象の要因が高まることによって、ゲリラ豪雨発生の回数が急増しているというわけである。
参考:ゲリラ豪雨の被害を防ぐ対策は?原因は温暖化とヒートアイランド現象が作り出す積乱雲。