睡眠に関する意識調査
パラマウントベッドは全国の20代~60代の男女1000名を対象に実施した「睡眠に関する意識調査」によると、回答者の7割以上が「睡眠の質を上げる具体的な行動をしていない」と答え、約4人に3人は、良い睡眠には「角度」をつけることが大切だと知らないという実情が明らかになった。
「とてもそう思う」「ややそう思う」をあわせ、85.1%が「日中のパフォーマンスに睡眠が影響する」と答え、「自分らしい人生を送るために睡眠が重要だと思う」という人も83.7%と、8割以上が睡眠とパフォーマンスは関わりが深いと感じている。人生を送るうえで睡眠が重要であると感じている一方で、73.2%は「睡眠の質を上げるための具体的な行動ができていない」と回答した。
寝具に関する質問では、71.1%が「寝具の選び方次第で自分はもっと眠れると思う」と答えたものの、「寝具の選び方に自信がない」が76.1%、「最も適切な寝具を選べていない」が55.9%という回答が多かった。
睡眠時、仰向けに寝て上半身を起こす(背に角度をつける)ことで、重力によって横隔膜の広がりが大きくなって呼吸しやすくなり、身体がリラックスして入眠時によい影響が生まれると考えられているが、調査では73.9%が、「知らない」と回答。「よい睡眠には角度が重要」だと、多くの人が知らないことが明らかになった。
─ YODOQの見方───────────────────────────
企業の睡眠に関する制度を調べてみた。
よく耳にするのが「パワーナップ制度」。例えば、住宅リフォームの会社「OKUTA」では、午後の時間帯に眠気を感じたタイミングで自分の机で仮眠がとれるといったもの。外出中の社員は車の中で寝られるのだそうだ。
ほかにも、結婚式を運営する企業「CRAZY WEDDING」では、一日に6時間以上の睡眠をとった社員に対して、食堂などで使えるポイントがもらえる「睡眠報酬制度」というものがある。スマートフォンのアプリで睡眠時間を計測し、記録を提出することでポイントがもらえるという仕組みだ。
もう一つは株式会社エアウィーヴが世界睡眠デーの3月18日から「睡眠休暇」をはじめている。スマホで睡眠時間を計測してポイントがもらえるところはCRAZYと同じだが、こちらはポイントをためて特別休暇と引き換えることができるそうだ。
睡眠に対する意識は高いもののなかなか行動に移せない人が多いが、睡眠を考える企業やサービスは結構増えてきて、睡眠の質向上や睡眠時間の管理にも取り組みやすくなってきているので、使える場合は積極的に利用して日中のパフォーマンスの効率を上げていきたい。
参考:睡眠不足は酩酊と同じ 「眠り」見直し、会社で仮眠も
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1904/15/news052.html
参考:世界睡眠デーに本格スタート 社員の健康を支える「睡眠休暇制度」
https://www.sankei.com/smp/economy/news/190315/prl1903150192-s1.html