「令(うるわ)しく平和築いていく」 新元号「考案者」中西進氏に聞く
新元号「令和」の考案者とされる中西進・大阪女子大名誉教授は4月30日までに日本経済新聞のインタビューに応じ、「令」を「うるわしい」と読んだうえで「令(うるわ)しく平和を築いていこうという合言葉だ」と述べた。
新元号は万葉集の巻五、大宰府での梅花の宴の歌32首の序文から採られた。初めて国書から採用された、いやルーツは漢籍だと議論が巻き起こっている。
引用:「令(うるわ)しく平和築いていく」 新元号「考案者」中西進氏に聞く
─ YODOQの見方───────────────────────────
元号が発表されたときに出典がなにで、どういう意味なのかという憶測や知識がインターネットに飛び交いました。また、退位・即位の式典に対しても、古典を引用して意味を説明する人もいました。
これらに対して、教養があるとこういう楽しみ方ができるのだ、知識があればいろいろな側面から楽しめるのだという感想も見られました。
「教養」と聞くと「いろいろな知識を知っていること」をイメージする人も多いと思いますが、知識だけでなく考え方や自分の意見も含めたものが本来の教養と言えます。
参考:第2章 新しい時代に求められる教養とは何か
英語では「リベラルアーツ」と言い、“自分を知り、自分の意見を構築する教育”として認識されています。自分の意見を言わないことは貢献できていないとみなされ、自分の意見を言うことが重要視されます。知識を得た上で、自分ならどう考えるか、自分で問いを立て答えを考えていき、自分の意見を形作っていくことが、リベラルアーツ、教養です。
参考:子どもの頃から身につけさせたい!世界へ飛び出すための“見えない教養”
新聞やニュースで耳にする内容を、詳しく調べたり、違う面から考え直したり、自分だったらどう考えるかという、もう一歩進んで考えることで、教養を身に着けていけるのではないでしょうか。