若者が献血に行くには
日本赤十字社の献血プロジェクト「みんなの献血」のイメージキャラクターに乃木坂46の5名が就任。
前回のキャンペーン『はたちの献血』でも、この5人がイメージキャラクターを務めて好評だったという。「献血をすると彼女たちのオリジナルグッズがもらえるので、若年層の献血者を増やそうという赤十字社側の狙いは見事に当たったそうで、引き続き彼女たちが起用されることになった」と、芸能記者が解説する。実際、握手会に来たファンに「献血しましたよ」と言われる機会が増えたと、メンバーも喜んでいたという。
しかしながら、起用された5名全員が献血未経験であることが発覚した。
参考:『乃木坂メンバー、献血イメキャラ就任会見で取材陣を固めた “無言の首振り”』
─ YODOQの見方───────────────────────────
【どうしたら若者が献血に行くか?】
献血とは:病気などで血液が必要な人のために健康な人から血液を取り、提供すること。
<なぜ献血に行く人が少ないか?>
厚生労働省調べ 献血をしない理由
1位 怖い、痛そう
2位 健康上できないと考えている
3位 実際に献血しようとしたが、、健康その他の理由でできなかった
確かに、1位の意見には同意する。注射針に対して恐怖心を抱くのは普通だ。
また、献血をするためには細かい条件を満たす必要があり、献血に来た人のうち、献血できなかった人は1-2割程度存在する。
「献血」の認知度は70%を超えており、十分に認知されている。
<自分の経験>
・思っていたより怖くないし痛くない
献血ルームに行くと担当者がとても優しくしてくれるし、待遇もよい
注入する注射とは異なり、血液を抜く作業のため、一般的な注射よりは痛みが少ない
・後日、血液検査結果が届く
実施される検査は5,000円相当の検査で、その結果がはがきで届くのは十分にお得感がある
・手軽なボランティアとして
体の一部を提供するボランティアには骨髄バンクや臓器移植などがある。骨髄バンクや臓器移植は抵抗があるが、献血なら参加しようと思える
<献血を広める活動>
ルーマニアでは、TVで赤を表示しない活動を行い、成功した。
一般的なTVは赤を含む3色で構成されているが、赤を表示しないことで、TV画面全体がグレーがかった青色になり、赤が足りない=血液が足りないというイメージを視覚的に植え付けることに成功した。
この活動以前の献血率は1.8%であったが、活動後は80%もの人が献血に参加した。
これ以外にも、日本やアメリカで10年以上前から、献血オリジナルキャラクターと人気キャラクターとのコラボや、献血予約アプリなどを使用して献血を広めようとはしているが、成功事例はあまりない
<結論>
献血は、認知はされているものの参加率は非常に少ないことがわかった。
特に若い世代に向けて、献血に行きたくなるような、あるいは、行かねばならないと感じさせるような広報活動が必要になってくると感じた。