新型コロナウィルスの脅威、日本へ
中国武漢を中心に新型のコロナウィルスによる肺炎が相次いでいる問題で、武漢への渡航歴がない奈良県に住む日本人男性が、ウィルスに感染していることが確認された。武漢への渡航歴がない人の感染が確認されたのはこれが初めてで、厚生労働省は国内で人から人にウィルスに感染した可能性が高いとみて調べている。
感染が確認されたのは、奈良県に住む60代の男性。バスの運転手で、1月8日から11日と、12日から16日の2回にわたって、武漢からのツアー客をバスに乗せていた。
引用:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200128/k10012262471000.html
─ YODOQの見方───────────────────────────
新型コロナウィルスについて
重度の肺炎などを引き起こす新型コロナウィルスは、SARSやMERSと同じコロナウィルスのの仲間。人に感染するコロナウィルスとしてはすでに6種類が知られており、そのうち4種類は、一般的な風邪の原因となるウィルスで、人に日常的に感染する。残りの2種類は、重度の肺炎の原因となるSARSとMERS。中国で見つかった新型コロナウィルスは、これら6種類には当てはまらない新しい型になる。
新型コロナウィルスによる肺炎の主な症状は、発熱・全身倦怠感・乾いた咳・呼吸困難などが挙げられる。潜伏期間は最大で14日間程度と考えられており、治療方法については現時点ではわかっておらず、有効なワクチンもない。
感染経路については、現在調査中で、ある記事では武漢市の海鮮市場で発生し、動物から人に感染したのではとの見解が書かれている。今回取り上げた記事にあったように人から人への感染も当然あり、飛沫感染と接触感染の2通りの感染経路が考えられる。
現在有効な治療方法がないため、予防・対策が重要になってくる。新型コロナウィルスに対する有効な予防対策についてはまだわかっていないが、既知のコロナウィルスの特徴から次のような対策が考えられる。
・マスクを着用する
飛沫感染のリスクを抑えられる。鼻からあごまで覆ってすきまがないように着用すると良い。
・手洗いを徹底する
接触感染の予防につながる。流水と石鹸で丁寧に手を洗うことで、清潔に保つと良い。手洗い後に手指消毒用のアルコールを使うとなお良い。
・60%以上の高濃度アルコールで身の回りを除菌・消毒する
コロナウイルスは「エンベロープ」という脂質やたんぱく質からできた膜を持っており、これはアルコール消毒が有効であると考えられている。特に手で良く触るドアノブやテーブル、リモコン、電気のスイッチなどは、こまめに拭いて除菌・消毒をしておくと良い。
新型コロナウィルスについて、その特徴や有効な治療方法など、まだわかっていないことがほとんど。最新情報をチェックしながら、できることから始めることが大切。
また、もし症状が出てきて感染したかもと思った場合は、すぐに病院に行ってもらいたいですが、院内感染を防ぐために、ちゃんとマスクをつけておく、症状を説明して可能なら隔離してもらう、病院から帰ったらちゃんと手洗い・うがいをするのを忘れないようにしてください。
参考:https://sp-jp.fujifilm.com/hydroag/column/019jokin_corona-virus.html