2007年08月20日の記事。
http://www.yodoq.com/technology/scrapbook/20070820.pdf
ソニー、松下、三洋の電池の不具合による回収についての
記事です。
戦後、日本のもの作りは生産現場の熟練工を中心とした工
夫・改善で品質をたかめてきた。「現場力」
欧米メーカーは初期設計でミスの芽を摘むことに力を入れ
る。「設計力」
最近注目されるのは、「ロバスト(頑健な)設計」製造工程や
材料のばらつき、使用状況の違いがあっても製品が安定して
動作するように、あらかじめ想定してシミュレーションをお
こない、高品質に仕上げる。
高品質の尺度として、米GEが導入している生産管理手法「シ
ックスシグマ(6σ)」はミスが100件中3,4件となることを
めざす。
一流企業でも大半は4σ(1万件中3,4件)のレベルこれでは
売上の25%がリコールなどの費用に消える計算となるらしい。
製品が複雑化するにつれ、もの作りの考え方が徐々に変わっ
てきているようだ。
ソフトウェア開発の世界でも一時期のオープン化の流れによ
り開発方法が多種多様化したことで、俗人的な開発に頼って
いたものが、フレームワークの考え方が主流になるに従って
全く動かないというケースが少なくなってきた。
製造業と比べればまだまだ程遠いが全体的には健全な方向に
向かっているように見える。
ただその裏に、「現場力」とも言われる製造部分が貧弱にな
っていることを痛感する。急速に技術者の質が低下している
ことは疑いようもない。
会社として本当の意味で、お客さんに喜ばれるシステム開発
が何かを追い求めて生きたいと思う。