欠陥住宅の恐怖。
夢にまで見たマイホームが時間がたつにつれてひびが入り、カビが生え、挙句の果てに家そのものが傾いてきた・・・。
このような状況を調査に入った一級建築士に、インタビューアが「これはひどい悪徳業者ですね」と尋ねると、一級建築士の答えは意外と違ったものでした。「いや、知らなかっただけなんですよ。」
この一級建築士によると、この業者の建てた家には、お客さんの立場に立っていろいろ良心的に考えて一生懸命努力した形跡もあるそうです。使用されている材料やその家の販売価格からして赤字だった可能性もあるということでした。しかし、残念なことに「知識」だけが足りなかったのです。
SEの仕事は、注文住宅を建てる建築士にたとえられます。たから、このような欠陥住宅の話も他人事ではありません。いくら「心優しい」、「思いやりのある」、「努力家」なSEであっても、ユーザからみると、悪意が無くてもスキルがなければ、迷惑以外のなにものでもありません。
そのようなことを考えればソフトウェア開発は欠陥住宅のオンパレードではないかと感じられます。
自分の「知識」がどのくらいのレベルにあるのかを正しく理解することの重要性がわかると思います。
いずれか建築業界と同じように欠陥について非難される時がくると思います。自分のかかわったプロジェクトが欠陥であると言われないよう最低限の知識を学ぶことはSEとしの義務なのでしょう。
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