99%の減資。
最近、産業再生機構の支援を受けたダイエーなどが、99%という減資を行うことがあります。
私もずっと勘違いをしていたのですが、99%減資といっても、99%が紙切れとなるわけではありません。
通常は減資とセットで支援企業が出資します。その為実質は紙切れとなることはありません。
具体的には下記のような形となります。
例)
資本金100億円株数1億株のA企業を、
A企業の株式を株価100円で1万株持っていた場合。
99%減資後、B企業が50億円出資して再建をはかる場合。
減資後資本金=100億円×0.99=1億円
出資後資本金=1+50=51億円
出資後株数=1億株+50億円÷50円=2億株
1株純資産=51億円÷2億株=25.5円
この例であれば株価は100円から25.5円へ下がる計算になります。
この例では減資前の純資産倍率1倍と潰れかけの企業にはありえない値となっているので通常はもっと株価は低迷しているはずなのでさらに株主の損失は小さくなります。
上記計算には少し間違いがあるかもしれませんが、株式は資産額に比例すると一概に言えず、その企業への期待度にて変動する為、この再建策が市場にて評価された場合株主にとっての損失は少なくなる可能性もあります。
😕
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