私のHDDプレイヤーに温存されている映画の中で、ラストサムライを見ました。
日本を題材にした興味深い映画はいくつか見ましたが、最近のマイブームの
影響か、心に残る映画でした。
武士の時代が終わり、1876年(明治9年)3月8日に廃刀令を発布することにより
これまで武士のよりどころであった刀を奪われることに反発した戦いを描いた
ものです。西南戦争や神風連の乱などが参考の舞台になっているようです。
特に、ガトリングガンに向かって刀で挑んでいく、バタバタ打たれて倒れていく
中、撃っている側の元々武士であった政府軍の兵士は彼らに敬意をはらい、涙を
流している姿は印象にのこった。
刀を捨てるということは、これまでの武士の価値感であった「武士道精神」を
捨てることと同じであり、死んでも許せることではなかったのだと思います。
近代になって、自分が良ければ良い、お金を稼げれば何をしても良いという
ような利己主義、拝金主義が社会の一般的な思想になってきた今、昔あった
考え方に触れることはなんとも新鮮に感じた。
考えてみると昔は、「士農工商」と言われ、武士が一番位が高く、誰からも
一目おかれる存在であった。しかし、一番貧しい生活をしていたとも言われ
る。このような考え方を持つ国は歴史上過去の日本だけらしい。
今は忘れられてきたこのような考え方を学ぶことは、なにか心が洗われるよう
な気持ちになるものです。
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