メルマガ読者の皆様
ヨドックメルマガ第25号です。
今回の編集担当は大野です。
皆様 6月に入り雨の少ない梅雨の季節が続いています。
いかがお過ごしでしょうか。
ここ最近釣りにはまっており、毎週のように海にでかけています。
私事ですが、中学時代も釣りが趣味で毎週友人数人と近くの浜や堤防に出か
け釣りをしていました。その頃は毎週クーラーに一杯カレイやハゼ、ガッチ
ョなどを釣っていたことを思い出します。
しかし今昔の様に釣れなくなっています。過去に釣れた場所に何度か行って
みましたがほとんど釣れません。腕の問題ではなく確実に魚が減っているよ
うに思います。
そのことについて、釣りをしているおじさんや釣具屋さんで聞いてみると、
一つの原因に海が綺麗になりすぎて魚の餌が減ったという答えを聞きました。
考えると子供の時浜のそこはヘドロで、夏の海水浴シーズンになると底に沈
殿したヘドロが舞い上がり50cmも見えない汚れた海になります。赤潮も頻繁
に発生していました。
海が綺麗になったことで魚が少なくなるという皮肉な話です。
お寿司屋さんの親戚もよく似たことを言っていました。大阪湾では穴子が美
味しいと有名ですが、それは大阪湾のそこが栄養価の高い泥(ヘドロ)で覆わ
れているかららしいです。
それでは、今月のヨドックメルマガをお送りします。
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◇◆◇ ヨドック見聞録 vol.25 2017.06.21
◆◇◆ http://www.yodoq.com
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[1] ここまでできるIoT最前線(今月の一期一会)
[2] ヨドックの見方
[3] KIKAQ情報通信
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[1] 今月の一期一会
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ここまでできるIoT最前線
大野 育生
かなり時間が経ちましたが、前回今起こっているパラダイムシフトについて
の話を書きましたが、今回は具体的な使える商品や製品に目を向けたいと思
います。
大手ITベンダーや農業関連企業が取り組む農業IoTや、トヨタなどの大手製造
業が取り組む生産管理IoTなどは素晴らしいのですが、あまりにコストがかか
りすぎる為、あまり中小企業としては導入が難しいものが多いという印象を
受けました。
多くのIoT事例の中で、比較的容易に導入できそうで、かなり大きな効果を生
み出しそうな事例を2つ紹介します。
<ドローンの事例>
ドローンの出現はさまざまな分野で革新を起こす可能性を秘めています。ド
ローンを使う利点としては、広い範囲をカバーできること、遠隔操作により
無人で使えること、精密な動きができること、代替物(ヘリなど)と比較し低
コストで使えることがあげられます。
これらの利点を利用したさまざまな事例がありますが、現状10の時間やコス
トをかかっているものを1またはそれ以下に変えてしまうものが革新と呼べる
のではないかと思っています。
それに相応しい事例が太陽光パネルの保守メンテ分野でのドローン活用事例
です。人力で広大な太陽光発電所のパネルを保守メンテするのは考えただけ
で途方にくれる作業です。主な作業はパネルが正常に動作しているか、パネ
ルが汚れで発電効率がおちていないかなどを確認しています。問題があれば
取り替えたり洗浄を行うのですが、この分野でドローンが本格的に活躍して
きています。
仕組は簡単で、ドローンにサーモカメラをとりつけ、ホットスポットやクー
ルスポットを発見し、異常のある可能性のある所を特定するというサービス
です。さらに進んでいるサービスでは洗浄パーツも取り付けパネルの洗浄、
異常個所への目視できるマーキングまでしてくれるものもあるようです。
この利用方法はセンサーやパーツを取り替えることでさらに別の分野での応
用が無数に考えられます。
その他にも、危険地域の監視、遭難者の捜索、遠隔操作での配送、広大な地
域の監視・農薬散布などなど、とても面白い分野となっていくことでしょう。
<製造・物流分野でのIoTの事例>
Amazonの物流センターにて先進的に導入された事例ですが、より導入しやす
い無人搬送車が日立製作所(Racrew)や、インドのグレイ・オレンジ(Butler)
から発売されています。
これまで出荷予定の商品を集めるピッキング作業には人が移動するという動
作が不可欠でした。倉庫内を人が歩き回って商品を取り出し箱詰めすること
をいかに効率化するかという取組はされていましたが、棚自体が作業者の前
まで移動するという考えはありませんでした。
これを可能にしたものがこの無人搬送車です。この搬送車が指示された商品
が保管してある棚を持ち上げ作業者の前に移動し作業者は必要な商品をピッ
キングすることで理論上移動時間を0にすることができるのです。しかしなが
らこれだけでは同じ棚から商品を取り出したい作業者などが重複することで
待ち時間ができ、成果を発揮できない。そこで無人搬送車に指示を出す運行
管理システムに、倉庫管理システム(WMS)やAIを利用した分析システムと連携
することで最適な棚への商品配置や待ち行列の順番を指示できるようになっ
ているようです。さらにここにRFIDタグを利用できれば完全全自動にて棚卸
が実現できる未来もそこまで来ています。
ネット通販の成長や多品種少量生産により物流現場は複雑化していますその
ニーズを解決するソリューションが大手企業だけでなく中小企業にも導入で
きるレベルになってきていることが感じられました。
弊社でも、単に販売管理・生産管理・物流管理システムを導入する支援だけ
でなく、このようなIT分野の変革を利用し、より中小企業の労働生産性を高
める動きに取り組んでいます。
限られたコスト・リソースを最大限に生かす為にはこのようなIoTの技術は不
可欠です。現在でもすべてのシステムを入れ替えるようなソリューションを
導入するには相当なコストがかかってきますが、今あるシステムに対して、
ボトルネックとなっている課題に着目してIoTの技術を導入するようなことは
出来ると考えています。
例えば、ある製造現場で棚卸作業に課題を抱えているお客様がいます。半製
品となる在庫を正確に把握する為には現在月1回の棚卸が欠かせません。し
かしながら、その際数時間作業を止めて棚卸をする必要があります。この課
題に対してはRFIDタグとRFIDリーダーを導入することで10分程度に棚卸を
短縮することが可能になります。
またある製造現場では原価管理をするための労務費の計算を日報により行っ
ています。日報を書く時間がそもそも必要なうえ、正確に書かれないことで
実際とは異なる労務費が計算されることに繋がっています。この課題に対し
て、オムロンから発売されているカメラセンサー(HVC-C2W)を利用して作業者
の労務時間を自動集計することもできます。
これらの機器やセンサーなどIoT対応デバイスはかなり安価で手に入り、アイ
デア次第で劇的に生産性をあげることができます。
近年国としての課題として、労働力不足や労働生産性の低さが問題視されて
います。特に東京以外の地方ではその問題が顕著にみられます。
弊社が掲げる「ITの力で問題・課題を解決し企業を活性化し地域に貢献する」
という企業理念に向かう良いチャンスだと感じています。
大阪商工会議所が主催し10月に開催される大阪勧業展2017ではそのあたりの
デモを展示しようと考えています。興味ある方はぜひお立ち寄りください。
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[2] ヨドックの見方
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▼ネット炎上保険を販売開始 – 損保ジャパン
http://news.mynavi.jp/news/2017/03/06/305/
損害保険ジャパン日本興亜は3月6日、インターネット上でマイナスイメージ
になる情報や批判が広がって「炎上」した場合に備えた保険を発売した。
標準的な契約例は1事故/保険期間中限度額で1,000万円、年間保険料はおよそ
50万円〜100万円。
─ YODOQの見方───────────────────────────
炎上書き込みをしているのは、ネットユーザーの極めて少数者(0.7%)に過ぎ
ないうえ、その少数者が同じ炎上の中で書き込みを繰り返していたことが、
研究者の調査でわかった。特に「男性」「高収入」「子持ち」が多いという。
〇まとめ記事
https://matome.naver.jp/odai/2146777839967104701
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▼グーグルの人が「メールしない」本質的な理由
http://toyokeizai.net/articles/-/163430
グーグルでは意外とメールは使われていません。メールというものは書く、
受け取る、返信するというように、やりとりには手間隙がかかります。
グーグルではさまざまなツールを使い分けて、煩雑なやりとりを減らしてし
まいます。例えば、ミーティングで利用する資料や議事録をクラウド上に
配置してあるドキュメントに全員が直接同時に書き込むことによりメールで
のやりとりする手間を省いています。
─ YODOQの見方───────────────────────────
自社内でのコミュニケーションは、グループウェアやチャットツールなど
の導入でメールを使う機会を減らし、簡単に効果を出すことができます。
一方、顧客とのコミュニケーションにおいては顧客の環境も考慮する必要
があるため、なかなか大規模な効率化を行うのは難しいものです。まずはク
ラウド上でのドキュメント共有を活用して意思決定を円滑にしたり、ビデオ
通話などで打ち合わせの回数を抑制するなど、簡易な方法から徐々に進めて
いくのが良いでしょう。
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▼あれから1年、ウェアラブルやIoTが今後向かうべき方向とは?
https://www.salesforce.com/jp/blog/2016/06/wearable-device.html
IoTを活用するメリットとして、機器に搭載されたセンサーによって情報を
取得できる点にあります。収集された情報はビッグデータとしてクラウド上
に蓄積されていき、そのデータを分析し、そこから業務上の問題点を見つけ
ることによって、業務プロセスの改善や効率化に役立てることが可能になっ
ていきます。
─ YODOQの見方───────────────────────────
IoTは新しい技術もあるが、その反面危険性も含んでおり、遠隔操作機能を
搭載されている業務用全自動食器洗い機のWebサーバー機能に、ディレクト
リトラバーサルの脆弱性が発見されたにも関わらず、対応されていないとい
った事例も報告されている。
IoT技術の普及によって、IT関連に疎いメーカーがネットワークに接続でき
る機器を発売するケースは今後増えると思われるが、利用者のほうでも今後
注意が必要となってくるであろう。
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▼人材の確保、外国から 受け入れ政策、長期的視野で
http://www.asahi.com/strategy/0829a.html
少子化の進行で、日本の労働力人口は減っていく。経済成長率を1%台半ば
日本での人手不足は520万人にのぼる。不足分は女性、高齢者、若者の就
労促進などで対応するのが最良だが、外国人の労働力にも頼らざるをえない。
グローバル化の中で、優秀な人材、留学生に来てもらうことは日本経済にと
ってプラスにもなる。長期的な視点から、外国人受け入れ戦略を練り直す時
がきている。
─ YODOQの見方───────────────────────────
国際労働力比較
http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/databook/2015/documents/Databook2015.pdf
外国人労働者割合、日本1.1%、ドイツ約10%、アメリカ16%・・・
共に町を良くしたい 偏見や教育、対策急務
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO14349340S7A320C1MM8000/(日本経済新聞))
4年前、千葉市内の住宅街にさざ波が立った。バングラデシュ出身の中古車
輸出会社社長が仲間と買った一軒家をイスラム教の礼拝施設に改装したのだ。
けげんな顔を浮かべる近くの住民たち。彼らは昨年から地域の防犯パトロー
ルにそろいの帽子で参加し始めた。周囲との緊張も少しずつほぐれ、今では
祈りの集会時に駐車場を快く貸してくれる人もいる。
宗教・文化の違いを乗り越える良い例である。
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[3] KIKAQ情報通信
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2017年度入社の新入社員のIT技術者研修が3か月目に入っています。一通り
の技術研修は終え、シミュレーション開発というものに取り組んでいます。
これまで学んだ技術、設計知識、コミュニケーション力を総動員して実際の
業務に近い内容に対して要件定義からテストまでの流れを実践するものです。
これまで課題に対して答えが用意されてきましたが、ここからは自身で答え
を導いていかなければなりません。
おそらく、入社数か月で設計書の記載基準やフレームワーク・標準化を学び
それに沿ったテスト技法を学んで実践するようなことをしている新人はいな
いと思いますが、今行っていることが現場に出た時や、社内受託を行う際に
自らの開発基準としてあることはかなりのアドバンテージになると思います。
毎日真摯に学んでいる姿勢を見ていると先輩としてうかうかしてられません。
そのような刺激を与えてくれるのも新入社員の役割と言えるのかもしれませ
ん。
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