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3・11
2015年3月11日東日本大震災から今年で4年になるんですね。
発生時刻に私は電車に乗っていて気付かず、
シェアハウスをしていた韓国人の友人の電話で
大規模な地震があった事を知りました。
当時マンションの13階に住んでいて、かなり
揺れたらしく、地震をあまり経験した事のない
友人からの電話は悲鳴に近いものがありました。
程なく、東京で仕事がありそこで行われた会議で
被災地に支援に行く事になりました。
国際関係のNPOで働いていた為、学生と共に
行く事になり、長靴やカイロ、カッパ等を用意して
震災から約2週間後に現地に向かいました。
大阪から夜行バスで東京に向かい、東京で学生を
ピックアップして車で気仙沼、大船渡に向かいました。
現地では雪が積もっていて、肌が真っ赤になる程
寒かったです。
港に近い民家は全て波に飲み込まれてしまったので
遠くにあるはずの海がすぐそこに見えるような、
背筋が凍りつくような風景でした。
瓦礫の撤去や、浸水して半壊してしまったお家の
掃除を手伝いました。
とにかく町中が潮とヘドロの匂いでいっぱいでした。
港近くのお家はお年寄りの方だけの住宅も多く、
疲労困憊されている様子でした。
親族が亡くなられた方の未だ情況を把握しきれず
混乱していた姿が忘れられません。
笑いながら涙する・・・心は粉々だったと思います。
東北の方々は優しかったです。
津波に大切なものを取り去られて、必要とするものが
何も無いにも関わらず、手伝ったどのお家の方も
「ありがとう、何かあげたいけど・・・」と家中を
探しまわって私たちの手にいつも何かを握らせてくれました。
その気持ちが有り難くもあり、とても複雑でした。
助けたい。何かしたい。
そんな気持ちで行ったのに、実際は何かを頂いてかえってきた、
そんな貴重で、心苦しい体験でした。
これからも続けて支援できることを探していきたいと
思います。一時の支援で終わりたくないなと思います。